PA-302は今回2台ドッグ入り。一台一通りメンテナンスを行いました。二台目も同じようにメンテナンスを実施。
確認のため、電源の状態を検査を行いました。
はじめに
二台目のメンテナンス
二台目の基板状態を確認
中央のコンデンサが膨らんでいるのが分かります。
コンデンサを取り外してみます。
大型のコンデンサは、残念ながら、液漏れしていました。
基板修正
液漏れによりパターンの侵食が見られました。
研磨と、レジスト、一部基板修正で対応できました。
検査
コンデンサの交換により、期待通りに改善しているかを検査します。
入力リップル
大きなフレがなくなり、良好になりました。(高周波が少し残っていますが、許容範囲です)
一次側
3V近い振幅がありましたが
きれいに抑え込まれています。
今回、チップコンデンサを工夫して、適正値を見つけることができました。
無理に大きなセラコンではなく、きちんと、マッチングが取れると、嘘のようにキレイに抑え込むことができます。
(デフォルトは、0.47uFでしたが、今回の採用した値は、もちろん内緒です。)
二次側(電力)
もともと、良好でしたが、
改善されています。
二次側(電圧)
レベルがきちんと抑えられています。
OpAmp電源
OpAmpの電源は、高調波がありましたが
測定できないまでに改善されています。
検査(#2)
#2も同じように検査しています。
#2は、コンデンサの膨らみがあるため、初期特性は測定していません。#1をリファレンスとして比較しています。
入力リップル
一次側
二次(電力)
二次側(電圧)
アンプ側電源
OpAmp電源
周波数特性
まず#2の周波数特性を仮測定しています。
つづく
今回は、オリジナル重視のカスタム仕様でのメンテナンスですが、リップル等、十分な効果が確認できたと思います。
部品交換が中心ですが、これまでの実験、測定を繰り返した結果の厳選した部品による効果です。
安心して使っていただけると思います。
気になる点
#2のゲインボリュームを最小にしたときのLとRのバランスが少し大きめでしょうか。1dB程度ありそうです。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。