モンスター級 ピュア Aクラス カーアンプ TRU AC-1が流れ着きました。
サイズも40cm x42cm x10cm、重量も10kgと超重量級アンプです。
出力は、このサイズと想像ができない25W x2です。
左右のゲインにムラがあるとのこと、きっちりメンテナンスしてみたいと思います。

はじめに
これまでに体験したっことのないピュアクラスAアンプの紹介です。
仕様
大きなボディiから、絞り出す繊細なサウンドは、25W

どんな音を奏でるのか、聞いてみたいですね。
外観
まず最初に目につくのは、両サイドに装着されている放熱フィン。

ピュア クラス Aの発熱の多さが見えてきます。
パネルはシンプルで

電源、出力、入力、そひてゲインボリュームのシンプル構成。
内部
Top Coverをあけると簡単に内部の状態が確認できます。

とての状態が良いですね。また、すでにほとんどの電解コンデンサが交換されているとのことです。
状態
基本波形(1kHz)にて確認します。

ゲインボリュームの調整が少し不安定ですね。
(R側が0レベルになりませんでした)
電源状態
カーアンプの電源は、Push/Pullタイプが使われています。
(フルブリッジ等にまだ出会えていません。)

動作が、矩形動作(Duty100%)で、入力電圧に変動してしまうモードであることがわかりました。
発熱も大きく、出力電圧が入力電圧と比例してしまう欠点がありますが、スイッチングのノイズが小さい傾向があります。
カスタム・メンテナンス
- 電源定電圧化
- 一次側電源強化
大電力に必要な静電容量アップ
(1000uF x6 -> 3300uF x4+4700uFx2) - 高調波対策
一次/二次に高分子を追加 - 高分子カップリング
タンタルのカップリングから高分子フィルムへ - VR交換、(インピーダンス半減)
100kを50kに下げ、同一のゲインでもシリーズに挿入される抵抗分を半減。
また、ノイズ低減にも寄与 - サーマルセンサー分割
2つサーマルセンサーが片側に装着されているのを両側に分割
電源タイミングマージン(DeatTime)
まずは、Dutyがギリギリなので、マージンアップします。
電源制御ICは、TL494で、DeadTime値を調整します。

現在は、40%、すなわち10%ほとのTiming Gapになります。
5%ほどマージンをふやしてみます。

これで安心して使えるようになりました。
定電圧制御
電源の帰還配線を確認し、回路を解析したところ

定電圧になる領域の分圧になっていないことがわかりました。
帰還が正しく作動するように計算し

動作するように変更。

これで定電圧電源になり、音質安定になります。
電源波形(一次側)
一次側は、電解コンデンサの容量が小さめでしたので、3倍ほどに容量アップ

また、高分子を追加し、低ノイズ化と安定化を施しました。
二次側
二次側は、大きな電解コンデンサに交換されております

高分子と、セラミックで対策しました。
OpAmp電源
OpAmpの電源は、+側に1000u、-側に470u x2 が装備され、アンバランス改善の余地ありそうです。

両方470uF +470uF(高分子)に統一。安定化をアンプ
VR交換
本機器のVRは、交換されており二連のものが採用され、不安定とのこと。

シールドタイプのものに交換

VRのシールドをGNDに接続して低ノイズ化も追加
まとめ
今回のカスタムは、地味ですが

細かいところに高分子が隠れています。
一次側も大幅に容量アップしています。
定電圧回路も相乗、電源がかなり安定化しピュアクラスAをしっかりと奏でてくれると思います。
基本波形
基本波形は、出力回路にフィルタがついていないため、少し高調波が確認できますが

歪の少ない良好な波形です。
周波数特性
最後に周波数特性確認します

比較的高いインピーダンスでカップリングしているため超低域から再生可能。
20kHzまでフラットで歪を抑えるため超高域は抑制されているようです。
さいごに
定常電流でも15A程度ながれ200Wの消費電力。
その安定電源から繰り出す25Wの繊細な音が楽しめる唯一のアンプといえるTRU AC-1。
そのサウンドは色付けがなく、どこまでも繊細。
ボーカルやアコースティックが堪能できるアンプと言えるでしょう。
また、アナログ時代のJazzにもピッタリ。
これはホームオーディオでも楽しみたいとおもえる素晴らしいアンプです。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(三万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。













































































