ナカミチ プリアンプ CA-101の特性を観測していると、f特が少し物足りない感じがします。ですが、内部を確認したところ、オールフィルムコンデンサの贅沢な作りになっています。
さて、現代のマテリアルと交換して、改善されるのでしょうか。
はじめに
これまで、CA-101を観測し、ノイズ等の問題の原因や対策を行いました。
電源のリップルを改善するこにより、さらに磨きをかけてましたが、周波数特性が低域と高域にもう少し改善できる余地がありそうなこともわかってきました。
コントロール部
これまで、本体の解析、対策ばかりでしたので、コントロール部の状態も照会したいと思います。
コントローラ本体にイルミネーションがついています。
懐かしい、温かい灯りの、イルミネーションがついています。
コントローラ内部
さて、中身は
オールフィルムコンデンサ構成。徹底しているのが分かります。
また、イルミネーションは、懐かしい、電球を採用しています。
実は、分解して、イルミネーションがついているのを初めて知りました。
室内を暗くして初めて、分かりました、ほのかな光がやっぱり、嬉しいです。
カップリングコンデンサ
カップリングコンデンサは、フィルムコンデンサを採用しています。
周波数特性は、高域まで伸びるはずなのですが、
-2dBと小さいのですが、高域は、プリならばストレートになってよいはずです。
容量が少し小さめで、低域だけだと思ったのですが、高域は、他の問題かもしれません。
まずは、高分子コンデンサに交換してみます。
高分子コンデンサ
PMLCAPと呼ばれるもので、圧電効果が非常に小さく、振動によるノイズが小さいのが特徴。当方がよく使っています。
(左が単体、右がリード取付加工後)
サイズもフィルムコンデンサの中では、一番ちいさいのではないでしょうか。
本来は、基板のハンダ面につけるのが良いのですが、スペースの関係で、今回は、リードをつけて使用しました。
リードを取り付ける方法も参考までに、ご紹介します。
リードも秋月さんで、求めることができます。
(この方法が一番ラクでした)
実装は、
どこについているかわからないくらい、馴染んでます。
高分子コンデンサ f特効果
さて、肝心の周波数特性ですが
びっくりですね。
高域もキレイに伸びていますし、低域のタレもほとんど解消しています。
期待以上です。PMLCAPは、使い方によっては、万能です。
まとめ
モバイルプリアンプは、現在では、DSPに、独占されており、アナログで販売されているものは、少ないです。
一般のDSPは、一旦ADでアナログをデジタルに変換し、その後、演算(これもアナログ演算式をDSPの演算で行っているのが多いとのことです。)して、DAでデジタルに戻しています。
いまだに、アナログのファンがいらっしゃるのは、この一見複雑で、理不尽なプロセスよりも、アナログはそのまま、できるだけ影響の少ない優秀な回路で、伝搬、増幅させる方がメリットが多い場合が有るからではないでしょうか。
デジタルにするのは、いつでもできますので、今、僅かなアナログをこの様に、蘇らせて、楽しんではいかがでしょうか。
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