少し液漏れはあったものの、状態の良い100PAの最終確認です。
きちんと、メンテナンス、カスタムの効果は、確認できるでしょうか。
はじめに
100PAのメンテナンス、カスタム後の実装や、高調波カスタムの効果を混じえて、確認します。
基板状態
実装は、シンプルにし、耐久性、耐振動性を確保しています。
結構な数の部品を取り外しチェックしています。
基本的なメンテナンスは
小さなコンデンサも、特性を確認して改装しています。
容量やESRが改善していることがわかります。
これらの良し悪しは、音の確認は難しく、基本測定が頼りになります。
カスタム部分は
今回のカップリングコンデンサの改装は、あまり音への影響が少ないように同等の容量に変えています。
電解 vsフィルム コンデンサ
フィルムコンデンサは、低周波数から高周波数まで、安定した基本特性であることがわかります。圧電ノイズも少ないのが魅力ですね。
100kHzでのインピーダンスが1Ω程度ですので、電解コンデンサだと倍の2Ωになります。ただ、回路のインピーダンスが数キロオーダなので、影響が、確認できないこともあります。
電源確認
一次側
少しスパイクがきつい一次側ですが
高調波と振幅をきちんと抑えられています。
二次(電力)
フィルタが元々効いていますが
これも、高調波を抑えられていることが確認できています。
二次(電圧)
高調波を抑え、レベルもほぼ同等以下が確認できました。
周波数特性
元々の周波数特性です。
変更後
20kHzまでの特性の低下、バラツキが僅かですが、改善しています。
微小信号
もともと良好ですが、微小信号も念の為確認しています。
(上 A L/R 下 B L/R)
まとめ
今回は、メンテナンスとカスタマイズの仕様で、電源のメンテナンスと、
高調波対策、ゲイン用のVrの交換、アンプのゲインの調整(抵抗の交換)、それに、カップリングコンデンサの交換を行いました。
カップリングコンデンサは、インピーダンスが高めなので、f特上、効果がはっきりとは確認できませんでしたが、バランス等の改善で、音の違いに表れることと思います。
エージングを施した後、旅立ちます。
オーナ様の元で、末永く活躍することでしょう。
カスタムナカミチアンプ
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また、オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札、ご検討ください。