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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

ナカミチ 100PA (#3)メンテナンス 検証編(2020・9)

少し液漏れはあったものの、状態の良い100PAの最終確認です。
きちんと、メンテナンス、カスタムの効果は、確認できるでしょうか。

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 はじめに

100PAのメンテナンス、カスタム後の実装や、高調波カスタムの効果を混じえて、確認します。

基板状態

実装は、シンプルにし、耐久性、耐振動性を確保しています。

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結構な数の部品を取り外しチェックしています。

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基本的なメンテナンスは

小さなコンデンサも、特性を確認して改装しています。

 

f:id:MatsubaraHarry:20200927151204j:plain容量やESRが改善していることがわかります。

これらの良し悪しは、音の確認は難しく、基本測定が頼りになります。

 

カスタム部分は

  • 高調波対策(チップセラコン等の装着)
  • 大型密閉型Vr 装着
  • カップリングをフィルムコンデンサ
  • アンプゲインの微調整

今回のカップリングコンデンサの改装は、あまり音への影響が少ないように同等の容量に変えています。

電解 vsフィルム コンデンサ

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フィルムコンデンサは、低周波数から高周波数まで、安定した基本特性であることがわかります。圧電ノイズも少ないのが魅力ですね。

100kHzでのインピーダンスが1Ω程度ですので、電解コンデンサだと倍の2Ωになります。ただ、回路のインピーダンスが数キロオーダなので、影響が、確認できないこともあります。

 

電源確認

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一次側

少しスパイクがきつい一次側ですが

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高調波と振幅をきちんと抑えられています。

二次(電力)

フィルタが元々効いていますが

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これも、高調波を抑えられていることが確認できています。

二次(電圧)

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高調波を抑え、レベルもほぼ同等以下が確認できました。

周波数特性

元々の周波数特性です。

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変更後

 

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20kHzまでの特性の低下、バラツキが僅かですが、改善しています。

微小信号

もともと良好ですが、微小信号も念の為確認しています。

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(上 A L/R 下 B L/R)

まとめ

今回は、メンテナンスとカスタマイズの仕様で、電源のメンテナンスと、

高調波対策、ゲイン用のVrの交換、アンプのゲインの調整(抵抗の交換)、それに、カップリングコンデンサの交換を行いました。

カップリングコンデンサは、インピーダンスが高めなので、f特上、効果がはっきりとは確認できませんでしたが、バランス等の改善で、音の違いに表れることと思います。

エージングを施した後、旅立ちます。

オーナ様の元で、末永く活躍することでしょう。

 

 

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