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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

ナカミチ 1000PA カスタマイズ 2023

100台限定の1000PAが再び流れ着きました。フルディスクリートアンプの100PAのカスタムバージョンです。

PA-300IIと同じコンセプト、フルディスクリートの伝説的なアンプです。

 

はじめに

仕様

100PAは、振動アイソレーションを採用しており、ボディもPA-304よりかなり重厚になっており1kgも重いです。その100PAの100台限定ということでしょうか、黒いボディが高級感を醸し出しています。

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アンプ回路だけでなく、車載されることを考慮し、振動対策として、アイソレーション構造が用いたれています。

外観

重厚なマッドブラックにナカミチのマークがTOP浮き出ています。

フロントは、PA-304を継承しています。

基板も電源とアンプが分かれています。

メンテナンス

基板メンテナンス

基板の状態を確認すると、前回とおなように、二次側の電力用コンデンサ

基板の銅箔が黒化していましたが、還元処理して、レジスト処理にて固定しました。

 

出力状態

オリジナル状態の波形を観測します。

ほんの少し高調波が確認できますが、とても優秀な状態です

カスタマイズ

ピアニシモ仕様にするための今回のカスタマイズは、

  • 電源メンテナンス
     低ESR電解コンデンサ
  • 高調波カスタマイズ
     セラミックコンデンサ等による高調波対策
  • GNDパラメータ
     入力GNDが差動入力として用いていますが、未対応の高調波対策を
     GNDへの接続パラメータを変更することで対応。 
  • 高分子フィルムカップリング
     波形の対称性の確保の為に電解からフィルムへ
  • シールドボリューム
     ガリノイズの起こりにくいシールド密閉タイプへ
電源状態(一次側)

電源は、いつものように、低ESRの電源用コンデンサと、高分子、チップセラコンでまとめました。

今回も0.5V以下の変動ですが、0.2V以下に落ち着いています。

電源状態(電力用)

電力用も同様に、低ESR電解コンと、セラコンにて

抑え込んでいます。

二次側(電圧用)

電圧用は、高分子コンデンサとセラコンで

スパイクノイズを抑えることができました。

出力状態

微小信号

微小信号を確認します。

きちんと、高調波を押させていることがわかります。

周波数特性

最後に周波数特性をみてみます。

きれいなかまぼこ波形が現れました。可聴周波をこえると、なだらかに減衰し、効率よく、かつ、高調波のノイズ電力から開放します。

これで安心して、使っていただける特性であることが確認取れました。

まとめ

いかがでしてでしょうか。この100/1000PAは、OpAmpレスと耐振動のこだわりの設計、この1000PAは、どんな環境でその能力を発揮するのか、楽しみです。

 




 

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