TP-1200のメンテナンス・カスタマイズの総集編になります。
色々苦労しましたが、なんとか、まとめ上げられました。
さて、その効果はどの様に現れたでしょうか。
コントロールユニット
コントロールユニットは、以前にもお届けしていますので、一部重複するかもしれませんが、ご了承ください。
変更内容
基板の様子は
スッキリとした、仕上がりになっているのでは、無いでしょうか。
微小信号
実際にヒヤリングでは、差は感じ取れませんでしたが
電源系の改善の効果ですね。
f得改善
周波数特性は、元々が広帯域でしたので
少しだけ補正した感じです。
電源が安定したからでしょうか、ふらつきも抑えられています。
プリアンプユニット
カスタム部分が多く、苦労しました。
OpAmpが多いのと、電源回路が多数あり、対策を隅々まで行いました。
基板の状態は
大きく変わりました。
少し残念だったのですが、トーンコントロールのボリュームが寿命で安定せず、固定にしています。
(本来は、回路自体をパスすべきなのですが、それは、まだ、この状態で音が満足されない場合の課題となります。)
電源改善
メインの電源のリップルが大きく改善しました。
高分子とチップセラコンの組み合わせは、効果的です。
(同じ様なカスタムをされたい方は、感ではなく、デバイスのスペックの読み取り、測定技術に基づいて行ってください。それぞれの解が得られるはずです。)
微小信号
プリアンプ側も少し目立つノイズがありました。
なんとか、落ちつかせることができました。
どうもラインケーブルのGNDのとり方により、上位のノイズを拾ってしまう傾向が有るようです。コントロールユニットとは、入力特性が異なる模様です。
f得
当初、トーンコントロールの誤差で低域が変動していたのでしょうか、改善しています。
超高域も ほんの少し上昇が残っていますが、微調整の範囲として、この設定にしました。
まとめ
ほとんど、入手困難な生粋のアナログプリアンプ TP-1200 のメンテナンス、カスタマイズをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
振動対策を徹底的に行ったばかりでなく、 ナカミチの技術を集大成したものと感じました。
同機種のTP-1200をお持ちの方、どうしてもトーンコントロールが常に微小動作してしまい、ボリュームが劣化し、音がおかしくなっているのではないでしょうか。
その際は、サーボボリュームを外してしまうのも一つの方法として検討いただければ。
このようなプリアンプは、デジタル化で忘れかけていた、何かが聞こえてくるように感じます。最新DSPのプリアンプとの比較も、機会があれば、ぜひ行ってみたいと思います。最終的に長く聞いていられるのは、さて、どちらでしょうか。どちらがお好みでしょうか。
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また、オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札、ご検討ください。