そのサイズに圧倒されるJBL GTO755.6 II がながれつきました。さて、どんな素顔をみせてくれるのでしょうか。
状態を確認しながら、メンテナンスしてみたいと思います。
はじめに
最初に目につくのはその圧倒されるサイズです。長さが50cmm 幅30cmの巨大なボディは、圧巻です。
機能
6チャンネルのアンプで、ハイパス、ローパスの機能を有しています。
フロントとリアは、60Wですが、サブ用は107Wを誇ります。
- 6-channel アンプ
- 60 watts RMS x 4 + 107 watts RMS x 2 at 4 ohms
(80 watts RMS x 4 + 150 watts RMS x 2 at 2 ohms) - 160 watts RMS x 2 + 300 watts RMS x 1 in bridged mode
(4-ohm stable in bridged mode) - variable high- and low-pass filters on channels 1-4
low-pass only on sub channels (32-320 Hz, 12 dB per octave)
接続のコネクタも圧巻です。
基板構成
基板は一枚で大きく、右側が電源、左側がアンプ部になります。
そして、電源は、大容量を誇るだけあり、二系統あります。
上側は、フロントとリア、下側がサブになります。
微妙に電圧がことなります。
動作確認
動作確認したところ、出力が安定しませんでした。よく見ると、フィルタの切り替えスイッチがありました。その接点不良により、出力が安定しないことがわかりました。
接点洗浄スプレーで数回汚れを流すと、正しく動作するようになりました。
(接点復活剤は、残留しますので、綿棒等で薄く塗布できる箇所のみ使用します。)
波形確認
かんたんに波形を確認してみました。
1k、10k、そして20kをそくていすると
僅かなスイッチング歪が確認できました。
微小信号
微小信号は良好で、多機能のアンプでありながら、低ノイズであることがわかりました。
高調波カスタムで改善を予定しています。
周波数特性
周波数特性は、どうでしょうか。
とても良好です。さすがに100kHzでは約-8dBですが、ワイドレンジである実力派アンプである個がわかりました。
つづく
基本動作は、問題なさそうですので、カスタム・メンテナンスへ進みたいと思います。
- 電源の鳴きの抑制
トロイダルトランス付近より、発信音が聞こえます。
トランスを手で触ったりすると、周波数が変化したり消えたりします。
電解コンデンサや、高調波対策で、改善できると思います - 電源の長寿命化
高負荷コンデンサのグレードアップ - 高調波対策
電源の状態によりますが、高調波対策を検討してみたいと思います。 - OpAmpの電源強化
OpAmpの電源を確認の上、パスコンを追加予定しています。
基板の取り外しが厄介になりそうですが、さてうまく対策できるでしょうか
次回もどうぞお楽しみに。
JBL GTO775 カスタム・メンテナンス②(メンテナンス) - pp audio blog
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。