今回の材料はPA-200です。数回、メンテナンスの機会にめぐまれて、今回これまでの成果を注ぎたいと思います。
現状状態
現状ですが、購入先の手違いにより、状態の悪いものが入ってきてしまいました。
外観
端子台が破損しています。この修理は、ちょっと厄介です。
Baseも傷が目立ちます。
基板状態
さて、中の状態は、どうでしょうか。
コンデンサの液漏れ等はなく良好です。音もきちんと出ました。
基板は、ナカミチの信念が伝わってきます。
電源強化のためのハーネスが6本あります。音へのこだわりがみられます。
さて、本日、波形を測定して、またアップします。
ノーマル状態測定
入力(端子間ノイズ)
入力電源へのノイズ測定です。このノイズが大きいと、ヘッドユニットやX-Over等がノイズを拾ってしまうことがあります。観測できないくらいが望ましいです。
20mVぐらいあり、ゆっくりな波になっています。概ね20kHzですが、まずヘッドユニットに悪影響を及ぼすことはないでしょう。
このあたりが、ナカミチの優秀さの根源ではないでしょうか。
一次側電源
スイッチング電源のエネルギーチャージタンクと言えるコンデンサの状態です。
470uFx3で、少し頼りないですが、どうでしょうか。
500mV程度ありますが、他のモデルの1V Overに比べたら小さいですね。
コンデンサの劣化等もあるので、新品でしたなら、半分でしょうか。
二次側 電力用
電力用の部分です。スイッチングノイズが多めになることが多いですが、どうでしょうか。
100mV程度です。少しスパイクノイズが大きめですね。
スイッチングも、少し不安定になりがちです。コンデンサの交換で、解決すればよいのですが。
二次側 電圧用
電圧用は、後段にTrとコイルが入っているので、少し余裕があるのですが、さてどうでしょうか。
200mVを超えています。もう少しスパイクが小さいとよいのですが。
コイルにてノイズ抑制した後の波形も測定してみました。
ノイズは、ほとんどないのですが、うねりがあります。ときには大きく変動することが。(うまく測定できませんでしたが。)
まとめ(標準状態)
PA-200の標準状態は、大型よりやはりノイズは小さめで、TW等のパワーより低歪向けのアンプであることが、観測できたのではないでしょうか。
やはり、高調波ノイズを取り除く余地はありますので、長く使えるように、コンデンサ等を交換して、復活させてみたいと思います。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。