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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

光デジタル変換 DACの素顔(PCのノイズからの開放)

PCの光デジタルから絶縁のライン出力を得るため、光変換アダプタをBL-VA17を入手。

ですが、PCの設定につまずき...色々調べて少しずつ分かってきました。

DACの素性や不思議な現象もお届けします。

はじめに

このBLUPOWの変換器は、192kHzまで対応するDACです。

仕様

手頃の入手可能な、光デジタル変換機は同等の仕様です.

セッティング

PCの光出力をつなぎ電源はUSBの簡単な接続です。

これでアイソレーションしたRCAの出力を得ることができ、PCのノイズから開放されます。

PCセッティング

光変換は、基本のPCMのみ対応です。

でもPCの設定にPCMがありません....

ですが、周波数設定でテストを試すと音がでます。

ですが、音が歪んでいます。。。???

結局はチェックをすべて外せばPCMのみの出力設定になることがわかりました。

アプリケーションの設定で他の設定ができないようにするためのチェックボタンでした。

解析

音が出るようになったのですが、ドライバのテストボタンのチャイム音が歪んでいます。

基本波形を確認してみました。

基本波形状態

-8dBでは、正弦波の上下がクリップされ歪んでいます。

きちんと動作するのは-12dBまでになります。
少し残念なのですが、これは、この変換器の限界と考えたほうが良いでしょう。

矩形波確認

矩形波を確認すると、そのDACの性能がわかってきます。

48kでは通常の状態ですが96kになると、少し気になるところが見えてきます。

これは、DACの仕様の限界なのでしょうか。

以前紹介したTOPPING D10との比較では

DAC D10(TOPPING) 基本特性測定

やはりD10では、たち下がりのグリッジも確認できます。

周波数特性

最後に周波数特性を確認します。

低域が少し減衰していますが、20kHzまで、フラットな癖のない特性です。

まとめ

今回は、PCのGNDから切り離したライン出力を得たいと考えていました。
その目的は達成できたのですが、少し使うには気になる点があります。

もう少し他の変換機を探して見る必要がありそうです。

 

使用した機器

DAC(D10)

比較に用いたDACにはD10を用いています。
現在は、後継機のD10Sがあります。

TOPPING D10s DAC Mini USB DAC XMOS XU208 ES9038Q2M DSD256 PCM 384kHz Hi-Res オーディオデスクトップ オーディオデコーダー (ブラック)

正弦波もとてもきれいです。

 

オシロスコープ(SDS1102)

使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ

廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。

FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。

波形貼り付けもPCにUSBで可能です。

奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。

  

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