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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

ナカミチ PA-202 ('22-08) muses02D ピアニシモ仕様

ナカミチの 比較的小型パワーアンプ PA-202が流れ着きました。
状態のよい貴重なPA-202です。バイポーラ入力のしっとりとしたOpAmp muses02Dで
孤高のPA-202、ピアニシモのPA-202に仕上げてみたいと思います。

はじめに

スペックでPA-202をおさらいしてみます。

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ダンピングファクタは、実は1000倍あり、SN比も110dBと、目を見張るスペック。

PA-202は40Wと大きくはありませんが、能率の良いスピーカと組み合わせれば、爆音を絞り出します。

また、超低歪で、うっとりとする音のツヤまでも表現します。

外観

外観は30年の年数を重ねたとは思えないほどとても状態がよいです。

足には、ぴったりのサイズのスタンドを着けてみました。

カスタム・メンテナンス

今回のカスタムは、多くのカスタムの実績をもとに行います。

バイポーラOpAmpをしっとり歌わせるための、ピアニシモ仕様でPA-202を楽しむための、仕様にしました。

カスタム確認(電源一次)

一次側は、低ESRと高分子、それにチップセラコンで

いつも通りに、しっかり仕上がっていることがわかります。

カスタム確認(二次電力用)

チョークコイルで優秀ですが

さらに大型のトロイダルコアのコイルを採用、かつ、チップセラコンで最高の状態に仕上げています。

カスタム確認(二次電圧用)

標準ではスパイクが気になりますが

チップセラコンとトロイダルコイルの影響でスパイクをしっかり抑えます。

カスタム確認(OpAmp電源)

OpAmpの電源は、ディレイティングを倍以上にした、トランジスタ、抵抗、ダイオードを採用し、電圧も16Vに変更しています。

 

高分子コンデンサを採用し、パスコンを追加することで、測定限界状態にしています。

出力確認

微小信号(1KHz)

1KHzの基本波形を少し、拡大してノイズが大きく見えますが

高調波対策及び、GND接続のパラメータ変更によりスッキリです。

ピアニシモ仕様と呼べる状態なのがわかります。

周波数特性

周波数特性を確認します。

カップリングも高分子にし、低域から20kHzまでフラットに、超高域は、ノイズを抑えるためになだらかに減衰しているのがわかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。カーアンプでもここまでの実力で、当方のオーナの方の中には、ホームオーディオに使って楽しまれている方も数多くいらっしゃいます。

PA-202は最近とても貴重になってきており、その中でもSバージョンは、なかなか手に入りません。ご希望の方は、プロファイルのメールアドレスまで、お気軽にお寄せください。

これまでのPA-202のカスタム記事は、下記よりご覧になれます。

PA-202 カテゴリーの記事一覧 - pp audio blog

カスタムナカミチアンプ

オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札を

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カスタムご依頼、お問い合わせ

同じようにカスタムのご検討、ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。

メールアドレスはプロフィールに記載しております。

使用した測定器
DAC(D10)

測定用にはD10というDACを用いています。
現在は、後継機のD10Sがあります。

TOPPING D10s DAC Mini USB DAC XMOS XU208 ES9038Q2M DSD256 PCM 384kHz Hi-Res オーディオデスクトップ オーディオデコーダー (ブラック)

正弦波もとてもきれいです。

使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ

廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。

FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。

波形貼り付けもPCにUSBで可能です。

奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。

 

OWON ハイコストパフォーマンスデジタルオシロスコープ 1Gs/s 100MHz帯域 薄型軽量 SDS1102

 

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