DACのM100は,100kHzまで出力までの能力が前回、確認できました。その際に、出力レベルによる信号の品質が少し変化することがわかりました。
これは、DAの宿命とも言える現象と思っています。
では、パッシブボリューム等でDACをmaxにして、ボリュームを入れると、改善する。
MAXの品質で出力されるはずです。それを確かめたいと思います。
標準状態
標準の状態、1kHzの正弦波にて確認してみます。
測定条件
DACの出力を直接測定できるように工夫して、測定します。
負荷は、50kHzとしています。
基準波形(-10dB)
オシロスコープの限界を考慮するときれいな正弦波だと思います。
FFTでは、少し高調波(2本)ほどみえるのが、きになります。
-16dB時
上の波形が-16dBで、下が、基準の-10dBです。
ほとんど差はありません。
-22dB時
少し、ギザギザがみえてきました。これは、オシロの分解能ではなさそうです。
-28dB時
-28dBでは、かなりギザギザがはっきりしてきました。
DACのボリューム(PCの出力)を下げてしまうと影響がありそうです。
パッシブボリュームによる調整
パッシブボリューム10kΩを外部につけてレベル調整すると、理論的には良くなるのですが、どうでしょうか。
接続状態
途中にボリュームをれてみました。ボリュームは、下記のものを使っています。
簡単入門パッシブボリューム ボリューム交換でアップグレード - pp audio blog
多少ケーブルによるS/Nへの影響がありそうです。
-16dB時
このレベルでは、違いは、確認できません。
-22dB時
少しよいでしょうか。
-28dB時
多少よくなっていますが、高調波は、確認できます。
ケーブルの影響なのか、ボリュームが高調波を貫通してしまうのか、調査が必要です。
X6Jとの比較
前回紹介した、X6Jと比較してみます。
接続状態
-10dB時
基準のレベルの比較です。
25kHz付近の高調波がX6Jでは、観測できません。
-16dB時
このレベルでも、少しX6Jの方が良好のようです。
-22dB時
だいぶ差が出てきました。電源ノイズ等でしょうか。
-28dB時
このレベルですと、ノイズがどちらにも見られます。
まとめ
ハイCPのDAC M100を使って、出力レベルによる、波形の違いを観測してみました。PCのボリューム設定は、MAXが良いということは、分かりました。
DACによる、高調波ノイズもだいぶ異なるようです。USBの場合電源がPCからとるので、条件により異なるでしょう。
アイソレーション型のUSBをつなぎ、電源をアダプタにすると、良いかもしれません。
いろいろなところに、音質改善の糸口があります。
宿題
パッシブボリューム能力測定(続編)
パッシブボリュームを介してもノイズレベルが低減しない原因が不明です。GNDレベルの問題でしょうか。高調波がもれてしまうのでしょうか。追って、調べてみたいと思います。
USB電源とDACの波形(続編)
USBの電源をアイソレーションした場合、効果は、あるでしょうか。別の補助USBを接続して、変化があるでしょうか。
確認してみたいと思います。
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