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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

入門パッシブボリューム 簡単ボリューム交換でアップグレード

ホームオーディオでパッシブプリアンプを考えている方もいらっしゃると思います。

机の小型スピーカを、FX-AUDIO等で鳴らしている方も、少なくないと思います。

また、カーオーディオで、BASSレベルを簡単に調整したくて、簡単なボリュームを使われている方もいらっしゃると思います。

私も、卓上のモニタは、DACからナカミチパワーアンプを簡単なボリュームを介して使っています。

パッシブボリュームは、高価なものが多く、対費用効果に???を持たれて、導入に踏み切れない方も。

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簡易版で、こんなのが売っています。送料無料で、600程度のものも。

ものは、試しで、買ってみました。

 

 

廉価版ボリューム
気になる点

使ってみて、注意点が。

 1.小音量時の左右のバランスがずれる。
   (ギャングエラーという現象です)

 2.ヘッドフォンの出力をパワーアンプに入れたのと、あまり変わらない。

この2点でしょうか。

しばらくは、普通に使っていたのですが、どうしても小音量のバランスのズレが使いにくく、なんとかならないかと。

分解を何度か試みたのですが、固まっているのかと思って、諦めていました。

 

分解してみると

何気なくさわってみたら、上の方に分解用のすき間が。

下の写真の丸印のあたりです。
f:id:MatsubaraHarry:20191007113955j:plain爪を滑り込ませると、外れました。
ゆっくり、あわてず、ケーブルをうしろから、少し押し込んであげると...

ボリュームがBタイプ

ボリュームを確認してみると50KのBタイプ...

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参考までに、ボリュームのカーブ特性は、下のようになっています。

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音量調整用のボリュームは、一般的にAカーブを使い、小音量の調整がスムーズにできるようにしています。

このボリュームは、カーオーディオ用のベース用でしたので、Bカーブをつかっているのでしょう。理にかなっています。

また、ボリュームの抵抗値が50kは、少し高めですね。

通常のLineのインピーダンスは、1k以下が一般的。50Kのボリュームでは、通常聞いているときには、40K以上の抵抗を経由して伝達していることに。

これでは、せっかくのパッシブにしても音が台無しです。

アップグレード

音量ボリュームとしては、小音量のボリューム調整ができて、インピーダンスがライン出力を十分に伝達できるものとして、検討してみました。

ボリュームの選択

意見が分かれるところですが、

 ボリュームカーブ  Aタイプ

 抵抗値      1k~10k以下

で探してみました。

 

結構、10k以下の物がすくないのにびっくり。

手軽に入手できる10kとしてみました。

(秋月さんで100円以下で買えますので。)

 

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(秋月さんのボリューム写真です。)

決してオーディオ用ではないのですが、もともとのボリュームとほぼ、同じサイズのよ様です。またインピーダンスが、1/5になるので、音も良くなる理屈です。

 amazonさんなら、下記つかえそう。
(サイズが確認できていないので、注意してください)

2連式ボリューム A特性 10kΩ
 

 

 

ボリューム加工

でもよく見るとノブが少し長い。切る必要があります。

金鋸を使われる方が多いと思いますが、意外と歯の厚みがあり、意図したところで切れないことがあります。

私がよく使うのが、クラフトソー。私のオーディオのDIYで活躍しています。
薄くて、歯が交換タイプ、樹脂から、アルミ、軟鉄ならそこそこいけます。

 

オルファ(OLFA) クラフトのこ 125B

オルファ(OLFA) クラフトのこ 125B

 

切る場合には、マスキングで切り粉が入らないようにして、マーキングして切断 

 

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 簡単に切れます。少し、やすりで、コスメしてあげます。

使ってみて

Aカーブにしたことで、小音量のバランスのズレもなくなりました。

肝心な音は、高域がしっかり出るようになりました。かなり、良好です。
100円なら上出来でしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ボリュームに長々と綴ってしまいましたが、プリアンプの比較基準としていかがでしょうか。

シンプルな構造ですので、下手なプリアンプよりよいと思います。

また、プリアンプの音を比較するのに、このパッシブボリュームを使って、これより音が悪いようでは、という使い方がおすすめです。

(プリアンプ買う時に、こっそり持っていって、比較すると、少し嫌味でしょうか。)

もちろん、オーディオ用パッシブボリュームとの比較にも。

 

カーオーディオですが、当方がメンテナンスしているパワーアンプと組み合わせると、ビックリできます。

       よりすぐりのナカミチアンプたち)

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