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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

サブウーファーの修理と測定 YAMAHA YST-SW80

サブウーファが舞い戻ってきてしまい、処分しようとし始めたところ、よく見るとエッジが破れていた...

ネットでサイズがぴったりのエッジが出ていたので、購入して修理を。

エッジの修理は多くの方が特集していますので、ppは、その後の周波数特性を簡単測定してみました。

さて、うまく修理ができて、そのf特はどうでしょうか。

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はじめに

サブウーファーは、好き嫌いが分かれるスピーカです。当方も最初はフルレンジ派なので、邪道だとか、つながりが悪いとか言って、長いこと使わなかったのですが、小口径のフルレンジの中高域を綺麗に鳴らすには、低域を少しカットしてうまく行った経験があり、すっかりサブウーファーファンになってしまいました。

低域の量も簡単に調整できるので、小口径のスピーカの方は一度試してみてはいかがでしょうか。(ただし、サブウーファを入れるときは、フルレンジはLowCutフィルタを使ったほうが、メリットが多いと思います。)

 

YST-SW80

ヤマハの16cmのサブサブウーファで、HighCutの周波数の調整と、位相、そしてゲインが簡単に変えられます。簡単な調整で、かつ簡単に音のレンジを広げることができます。

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中の基板は、トランスを使った電源で、コンデンサも大型が使われています。

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エッジ修理

 エッジは、一見きれいなのですが、半分以上フレーム側で切れていました。

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 古いエッジのゴムは、丁寧に、カッター等刃物を使って、取り除きます。

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これが、時間かかりました。半日作業です。

これを、ボンドX(透明)を使って接着して修理しました。

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推奨は、表から貼り付けるのですが、オリジナルに近いかたちで修繕したかったので、頑張って裏から取り付けました。

測定

測定は、だれでも簡単にできるツールで行っています。

 

測定環境

PCにフリーソフトのWaveGeneで基本波形を生成、DACを介してサブパワーを駆動します。それをiPhoneの内蔵マイクでsonic Toolsで測定します。

 

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生成する周波数は、ピンクノイズやスウィープを使ってピークで観測するのも良いのですが、低域なのでビビリ等、他の周波数への影響を確認したかったので、基本正弦波を

 

10,20,31.5、40,50,60、

70、80、90、100、120、140、200

(/Hz)

としてみました。

 

100Hzが80dB程度になるボリュームに調整しておこないました。

超低域

音ではなくて、空気の波、振動という感じの帯域です。

20Hzでは、スピーカは動いているのがよくみえますが、音圧はわずかです。

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30Hzや、40Hzは、地響きに近い音がちゃんと出ています。

低域

音というか、振動に近い帯域です。

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だんだん裾のが狭くなってきて音圧も上がってきます。

一般的に聞く分には、十分な音量です。

低音域

音として認識されてくる

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裾のが綺麗に狭くなってきて、余計な帯域での振動がありません。

(一般の室内なので、雑音がある程度ありますので、その点ご考慮願います。)

イカット帯域

サブウーファのハイカット帯域にあたる周波数です。

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200HZでも60dBは有にでています。

 

低域f特

これまでの測定を重ね合わせて、f特のグラフっぽく表現してみました。

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綺麗なかまぼこです。ハイカットは、もう少し高域を測定して見る必要があるかもしれませんね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。時を重ねたサブウーファーですが、30Hzから実効帯域で使い方によっては、想像以上の音質アップ、帯域拡大が狙えると思います。

部屋の関係で、大きなスピーカーを置けない方や、小口径スピーカーが好きな方、一度試されても良いと思います。

サブウーファーは、中古で一万円以下で良いものが手に入ります。エッジが壊れていても、時間があれば、結構簡単に直ります。(高域ほど、接着方法に影響されないので、挑戦可能です。)

 

 

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