久々に、ヘッドユニットの話題です。クラリオンのDXZ385USBという、オーソドックスな、少し歴史を感じさせてくれるシンプルなヘッドユニット。
USB(iPOD)とCD、AUXがついています。
さて基本性能は、どうでしょうか。
はじめに
今回は、基本的な電気特性、出力電圧レベルや、インピーダンス、それに周波数特性を確認してみたいと思います。
外観
測定の前に、外見のご紹介をちょっとだけ。
外観は、ハーフサイズのオーソドックスなボディで、細かなスイッチがたくさんついています。今のロータリーコマンダーではありませんので、直感で、操作できます。
測定
早速測定をしてみたいと思います。AUXの出力をオシロスコープで確認します。
最大出力
0dBの1kHzの正弦波を測定。スペックは、1.8Vとあります。
2V以上でています。この時代のヘッドユニットとしては、ハイレベル出力の部類ではないでしょうか。
出力インピーダンス測定
出力インピーダンスは、パワーアンプの入力インピーダンスとの適合性を確認するのに有用です。
概ね470Ωです。1k程度が多いので、十分に低くたいていのパワーアンプをドライブすることができそうです。
ボリューム特性
今回、ボリュームのカーブ特性も簡単に見てみました。
昔ならば、ボリュームの角度を、分度器で印をつけて確認しなくてはなりませんでしが、今は、値を読むだけなので、至極簡単です。
こんな間隔で、ボリュームの数値と出力レベルを測定してグラフにしてみると。
当たり前のように直線になりました。対数の特性をもつボリュームになっていることがわかりました。
ノイズマージンを稼ぐためヘッドユニットの出力を高めにパワーアンプを設定すると、ボリュームのステップによる音量の差が大きくなってしまいそうです。
微小信号再生能力
微小信号の再生能力をみてみます。-60dBのデータがきれいに、出力されるかがポイントですが。
数mVの出力は、厳しそうです。
FFTで確認してみると。
近辺のノイズより超広域のノイズが多く、50kHz以下ならば、20dB程度のSN比率になります。
耳で聞こえる信号にはなります。
少しき厳しいですがDEX-P01と比較してみます。
随分差がありますね。高調波対策でどこまで、できるでしょうか。
矩形波
矩形波は、その波形で、簡単に低周波数から、高周波数の特性がわかります。
天井と底が、平で、落ち込みがなければ、低周波数の帯域は、概ね良好。
立ち上がりが早ければ、高域の特性が良好。FFTで、きちんと逓倍で同じようなレベルで出ていれば、フラットであると読めます。
FFTで高域がたれていますね。
周波数特性
矩形波での予測を実際に周波数特性で確認してみます。
20kHzで、-6dB超えています。もう少し良くしたいところです。
つづく
今回は、シンプルなヘッドユニットの特性を観測してみました。
これから、電源のメンテナンスを行い、改善を行っていみたいと思います。
上手に行くでしょうか。結果を楽しみにしていただけると嬉しいです。
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