ロックフォードのアンプが流れ着きました。
いろいろなアンプの特性を確認できるのは、嬉しい限りです。
海外のアンプは、少しノイズが大きめですがさて本アンプはどうでしょうか。
はじめに
基本特性
はじめにこのアンプの基本特性ですが
出力 25W x2(4オーム)
f特 20Hz~20kHz(歪0.05%)
意外と真面目なスペックになっています。ピークの最大出力が定格の様に記載したりしていることがありますが。
外観
鋳物のアルミの頑丈なシャシーは、とても安心感があります。放熱も良さそうです。
25Wx2としては、十分な熱容量と放熱特性を持っていそうです。
内部状態
底板は簡単に外せ、内部の状態が確認できます。
トランジスタ等は、シャシーに5mm厚のアルミの棒材でしっかり固定されています。
付加機能
便利な付加機能がついています。
フィルタがLowとHighの切り替えがあり、また、低音ブーストの機能があります。
電源測定
いつものように、電源の状態を測定してみます。
電源は、位置系統のみのシンプルな回路になっていそうです。
入力電源
入力の端子の状態を確認します。
内部の状態から、フィルタが装着されていないので、少し心配でしたが
少し大きく見えますが0.6V程度の落ち込みですので、問題のない範囲だと思います。
電源特性(二次)
二次側の電源(±22V)の状態を確認してみます。
100mV以下のリップルなので、とても良好です。
出力暗ノイズ
無信号印加時の出力状態を確認してみます。
150mV程度ノイズが確認できます。通常、聞こえるほどではないですが、改善の余地がありそうです。
メンテナンス
メンテナンスは、電源の電解コンデンサ交換を中心に行います。必要であればセラコン等による高調波対策を施します。
放熱シート
オリジナルは、絶縁シートにシリコングリスがつけられていましたが、通例使われている0.2mmのシートをつかってみました。
少しわかりにくいでしょうか。
放熱絶縁シートは、メンテナンスとその弾力により、放熱の安定性が向上します。
絶縁シートを取り除けるのは、有効です。
スッキリした取付状態になりました。
入力電源
入力用のコンデンサは、小型のもの(330uF)がつけられていました。
通常、一桁大きい3300uFもしくは4700uF等を装着しています。
今回サイズの関係で3300uFを装着すると、
変動は小さくなったのですが、スパイクが大きくなってしまいました。
いつものセラコンを取り付け、対策し、変動を抑え鋭角なスパイクを改善できました。
二次側電源
二次側も1000uFから2200uFへ電解コンデンサ交換を実施。
大きなコンデンサが装着できるように、基板は対応されていました。
しっくり収まっています。
だいぶ良くなりましたが、まだ鋭いです。
高調波対策を施し
納得の特性になりました。
電圧用
内部には22Vから生成されている、電源がありますおります。
出力状態
出力の暗ノイズがきになっていましたが、
半分以下にすることができました。
最大出力とSN比
最大出力は、約11V(RMS)程度になります。
余裕で30W程度の出力となります。
SN比は、90dBを実測で超えていますので、立派な特性だと思います。
周波数特性
確認の為、周波数特性を測定してみました。
かまぼこ型のきれいな特性で、外見からは想像できない、良好な特性です。
まとめ
外見から想像していたのは、もっと周波数特に特色があるかと思いましたが、素直な特性でした。
Low Boostもフィルタもついているので、フラット時には、素直な特性であるのも、うなずけます。
今回のメンテナンスは、
の3つのシンプルな対策ですが、出力の効果も確認できており、合理的だと思っています。
BTL接続
出力のマイナス側がLはGNDですが、Rは、出力になっており、R側は、反転出力仕様になっています。
すなわち、サブウーファー等のドライブ時+LとーRを接続することで、疑似BTL接続になります。