カーアンプをホームオーディオで使うためにDC電源は、必須です。単純なアダプターでは、どうしても電流が足らず、アマチュア無線用の電源がノイズが少なくマッチします。
今回はDIAMONDのGSV3000という34A出力の電源をカスタマイズしてみたいと思います。
はじめに
GSV3000の外見を見てみましょう
サイズは、25cm角で重さは、15kgくらいあり少し重量があります。
出力は、３４A ４００Wを絞り出します。
内部構造
大きなトランスに、大きなヒートシンクを抱いたレギュレター
電圧制御基板でしょうか。確認できます。
電源の平滑コンデンサは、制御基板の下に隠れています。
カスタマイズ
今回のカスタマイズは、
を行ってみました。
インレッド化
ベースの板金を加工して取り付けます。
FuruTechのロジウムタイプを取付ました。
Noise Filter
場所が厳しかったのですが
トランスと背面の間に忍び込ませました。
インレッドはアース端子がついていますので、インレッド近傍に菊座を用いて落とします。
また、ノイズフィルタの板金も菊座を挟んで接続します。
Power Cap
電源の平滑コンデンサは、制御基板の下にかくれていますが
東信のコンデンサに交換しました。
容量も4700uFから減って4000uF近辺に少なくなっていましたので、リフレッシュです。
プッシュターミナルを端子台に
プッシュターミナルは、約３A程度の許容電流ですので、２０Aの端子台に交換してみたいと思います。
取付と配線のために基板を作って対応します。
エッチングではなく、カッターでピール加工で対応しました。
見栄えも
純正に見えるのではないでしょうか。
内部の配線も電流が取れるように、
シガーソケットの太い配線で対応します。
もちろん、基板には、高調波対策のセラミックコンデンサも実装しています。
FANの消音化
この電源は、低消費電流時でもFANが弱めに回転します。もう少し音を小さくとのご要望がありましたので、
FANの風切り音を少なくするために、FANとの間に少し間隔をあけると効果があります。
FANの消音化（回転数低減）
FANは１２Vがついていますが、電圧を落として、スピードを低減させているようです。
FANの制御基板を変更できるか、いつものように回路図に起こして調べてみました。（公開は、機密上差し控えます。）
基板は、リワークがされており、
追加の抵抗で、電流が小さい（温度が低い）状態でも電圧が印加されるように、されています。
この抵抗を少し大きくして、FANの駆動電圧範囲の低い値に設定しました。
実装もきちんと基板に装着して、品質アップです。
まとめ
今回は、インレッド化によるアース追加とノイズフィルタでの低ノイズ化、FANの低ノイズ化、そして、出力端子台による使い勝手向上をしてみました。
外観も違和感がないのではないでしょうか。
背面も
スッキリです。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版（３万円以下）でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。
使用した機器
DAC（D10）
測定用にはD10というDACを用いています。
現在は、後継機のD10Sがあります。
正弦波もとてもきれいです。
オシロスコープ（SDS1102)
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版（３万円以下）でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。
