カロッツェリアの名機で名高い DEX-P01の状態を確認する機会に恵まれましたのでまず、その素性を見てみたいと思います
現在では、ハイレゾのDACの影に隠れてしまっているCDプイレイヤーですが、どうでしょうか。
はじめに
DEX-PA01は、CDプレイヤーに特化してアンプまでも外部にしています。
それ故、機能はシンプルに作られています。外部IFもAUXとデジタル入力がありますが、CDでの能力を確かめるために、CDで確認しました。
方法
waveGeneで正弦波のデータCDを作って、その波形を観測して測定するという、地味な方法で行います。
データレベルは、基本的には-20dBで作成し、ヘッドユニットのボリュームは-12dB設定で行いました
測定
測定は、ヘッドユニットの作成したCDを入れて再生して、その波形を観測、計測する方法で行います。これにより
が観測できます。手間はかかりますが、十分な観測ではないでしょうか。
インピーダンス
公称は、100Ωですが、さてどうでしょうか。1kHzで測定してみました。
少し誤差が大きいですが、約82Ωと100Ω以下の優秀なスペックです。
基本1kHz正弦波
基本的な1kHzの波形を測定してみます。
周波数特性
気になる周波数特性ですが、CDですので、HighCutフィルタが入っているはずです。
20kHzでも-6dBと落ち着いた特性になっています。21kHzも-10dBで限界まできちんと再生できています。
CDプレイヤーに特化した、きれいな特性と言えるのではないでしょうか。
レベル比較
標準的なレベルで再生するのは、比較的簡単ですが、レベルが小さくなるとノイズに埋もれてしまいがちです。さて0dBから、-60dBまで測定してみましたが、どうでしょうか。
-0dBでも歪まず十分な特性です。
ボリュームが-12dBなので、
1V*10^(12/20)≒4V
マックスだと、ちょうど4Vになりスペック通りです。
流石に-60dBだと厳しいですが、-12dBしているので、-72dB状態です。
数mVは、測定機や、測定環境が個人で簡単に購入できる範囲では、外来ノイズの影響も受けますが、きちんと正弦波が出力されていると思います。
矩形波
DACと違って、デジタルフィルタ等、入っていないはずですので、教科書どおりの波形になる予定ですが、さてどうでしょう。
グリッチも教科書どおりで、立ち上がり立ち下がり対称になっています。
(グリッチの発生は、矩形波生成を有限周波数の正弦波の重ね合わせで行うためで、アンプやDACの性能が悪いわけではありません。CDのサンプリングではグリッジがでるのが正しい姿です。)
FFTも21kHzまで出ており、これも理想状態です。
まとめ
今回は、名機のカーオーディオのDEX-P01の素性を調べるべく、基本特性を測定してみました。
そういえば、CDデッキをこんな風に測定するのは、あまり見かけないのではないでしょうか。さすが名機と言われるCDデッキだけのことが、証明できたのではないでしょうか。
音も、しばらくCDをとっかえひっかえ聞いて楽しみました。
引き続き、内部の状態を確認して、改善できるか調べてみたいと思いますので、お楽しみに。
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