Cork

pp audio blog

オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

ラインレベル信号検証 基本編:DAC-X6J確認

オーディオで重要になるのがラインレベルの信号のクオリティですね。

でも、実際あまりラインレベルを紐解いて確認したことがありません。

入力インピーダンスも高いですし、電圧も低く、1V未満がほとんどでしょう。

これまで、ケーブルの確認は、スリーサイズ(LCR)を確認して、どの様な仕様の物が使われているかも簡単に確認してきました。

RCAケーブルを簡易測定で比較(ELECOM DH-WRN30) - pp audio blog

ラインのケーブルなり、入出力インピーダンスなり検討する上で、まず、DACの状態が重要、基本ですので確認してみたいと思います。

f:id:MatsubaraHarry:20191012153105j:plain

 

DACーX6Jは、評判のよいDACの廉価版としてしられています。

リファレンスと良いと思い選定しています。

(ヘッドフォン出力の確認ではないので、ご了承を。)

ライン出力波形をみて、周波数特性が、フラットではないこと。20kHzにおいては、変動あること。少しびっくりでした。

基本特性測定

DAC-X6Jの仕様

  • ハイレゾ対応(USB:24bit/96kHz・光&同軸:24bit/192kHz)高性能DAC!デジタル入力はUSB/OPTICAL/COAXIALの3系統入力切り替え可能
  • DAC部ICにCIRRUS LOGIC社の上位クラスIC「CS4398」を採用
  • ヘッドホンアンプ部にヘッドホンアンプIC最高峰と称されるTi社「TPA6120A」を採用
  • アナログシグナル調整・増幅部ICの電源を安定化正負電源供給とし、ノイズや歪みを極端に抑え込むことでクリアーな音質を実現。
  • ACアダプター必須(別売) DC12V/1A DCジャック5.5mm×2.1mm(センタープラス)

Amazon様より引用)

ラインレベルの仕様は、記載がみつかりませんでした。歪み率とかSN比、周波数帯域とか、ほしいところです。

ライン出力インピーダンス測定

ラインインピーダンスを測定してみたいと思います。でも回路そのものの抵抗を測定するわけにはゆかないので、ダミーの入力抵抗を用いて行ってみました。

f:id:MatsubaraHarry:20191012151859j:plain

これを、ライン出力につなげて、正弦波を発せさせ、抵抗による違いから求めます。

概略回路では

f:id:MatsubaraHarry:20191012151824j:plain

こんな感じです。

 

抵抗は、1k、10k、47kの3種類を使いました。

1kぐらいで受けてあげたいと考えているのもありますので。

抵抗もテスターで測定。精度は、ありますが、一つの測定器で測定すれば、相対値としては、使えると思いますので。

DACの設定は、-10dBにて行いました。

 

f:id:MatsubaraHarry:20191012152316j:plain

さすがに1kでは、低くなり、360mV程度、47kでは、560mV

これより計算すると約560Ωということがわかりました。

1k以下ですので、そこそこでは。(100Ω程度が理想ですが)

周波数特性

この抵抗を使って、周波数特性も確認してみました。さぞカタログに乗っている、フラットな波形を予想していたのですが。

f:id:MatsubaraHarry:20191012152703j:plain

10kHz以下は、多少ふらつきはありますが、0.2dB程度。ですが、10kHzを超えると、途端に減衰 20kHzに至っては-2dBに。

20191026
 Windowsサウンド設定で、48kまでの設定になってたのが原因とわかりました。
 96kにすれば、40kHz Overまで再生できます。

高周波数のゆらぎ

測定していて、20kHzの減衰もさることながら、波形はがなぜか ちらちら、

上下のゆらぎが出ています。

f:id:MatsubaraHarry:20191012154349j:plain

重ね書きで測定すると、10k、20k、22kと早くしてゆくと、波形が太くなってきます。

これは、どうもAmpの電源が弱いのではと。いつもの、電源リップル取虫が騒ぎ出しそうです。

FFT測定(1KHz)

ついでですので、観測をFFT演算させてみました。ジッタや高調波の成分があれば、

見えるはずです。

f:id:MatsubaraHarry:20191012162849j:plain

 

やはり、DAC-X6Jには、なにか改善ポイントがあるようです。それにしても、Onkyoの化石みないた、DACは、ハイレゾではないにしても、優秀であることが、改めてわかりました。
20191026
 Windowsサウンド設定で、48kまでの設定になってたのが原因です。

周波数特性比較(ハイレゾ vs 化石)

使う予定のなかったDACですが、意外と良いのでは...

f:id:MatsubaraHarry:20191012162242j:plain

SE-U33

 

懐かしいですね。

周波数特性の比較を行ってみました。

f:id:MatsubaraHarry:20191012161732j:plain

Onkyoは、10k以上になると少しレベルが上昇しますが、20kまできっちり再生しています。一方DAC-X6Jは、10kから減衰です。ゆらぎもありました。
20191026
 Windowsサウンド設定で、48kまでの設定になってたのが原因です。

FFTも確認

f:id:MatsubaraHarry:20191012155323j:plain

 いいですね。

 

まとめ

ラインケーブルの減衰や、受信側のインピーダンスによる影響の確認をするために、まずベースであるDACの特性を調査したのですが、思いの外、改善すべきところがあることに気づく結果となりました。

20191026
 Windowsのサウンプ設定で、48kまでの設定になってたのが原因です。
 現時点では、40k OverをDAC-X6Jで行っています。ご安心ください。

結局最初の目的のDACは使えず、化石のSE-U33の評価もしてしまったことに。

 

ラインケーブルの特性の差を確認するにに、ONKYODACは、そこそこですので、使用してみたいと思います。

ゆくゆくは、ハイレゾで、50kHzまできっちり出力するDACを探して評価もレベルアップしてゆきたいです。

*20202/19* 

現在下記のD10でいろいろ評価しています。ブログトップで一覧表より探してみてください。

matsubaraharry.hatenablog.com

 

  

 

 

 

 

ppAudioのアンプをお試しになりたい方は、オークションを覗いてみてください。

時折、掘り出し物の、低ノイズのアンプが出品されているかもしれません。

      よりすぐりのナカミチアンプたち)