ALPINE 3541の後継機種、小型の姿とは裏腹25Aを抱いていましたが、2542は、さらに大きなFuse 30A 。
こんな小さなボディになぜ?と、思うのはアンプ好きの貴殿も、同感ではないでしょうか。
そんなアンプの魂を開放してみたいと思います。
はじめに
24cm x18cmの小型サイズにマッドブラックのヒートシンクを纏った高級感のある外観
50kHzまで-1dBの超絶なスペック。、出力は、ピークで200Wを絞り出します。
電流がアイドルでもPA-202は10W程度に対して、20W。放熱のよいセッティングになるよう気をつける必要があります。
カスタマイズ
今回のカスタマイズ仕様になります。
- 電源メンテナンス
低ESRの電源用電解コン、高分子を用いて、ノイズ抑制と電圧変動を最小限に。
そして、末永く使えるように。 - 高調波対策
電源の一部に高分子コンデンサを用い、リップルを低減 - OpAmp
OpAmpは、低歪0.0002%、低消費電力のADA4075を採用。 - カップリング
カップリングは、高分子フルムに。 - OpAmp電源
高分子コンデンサを採用、ノイズと電圧変動低減
電源(一次側)
標準では、約100mV程度あるリップルですが
20mVに抑えています。
電源(二次側)
二次側は、ゆっくりな変動がみられましたが
変動をきちんと抑えています。
その後、フィルタ後は、
スパイク等がきれいに無くなっています。
OpAmp電源
OpAmpの電源は、もともと良好ですが
パスコンを追加することで反射ノイズをターミネーションしました。
これにより、この15V電圧を用いる他の回路への影響も抑えることができます。
出力確認
カスタムの最終確認として、出力波形と周波数特性を確認します。
微小波形
もともと良好の傾向ですが
その素性がわかるとても良好な波形が確認できました
周波数特性
周波数特性は10~50kHz(-1dB)のスペックですが
10~30KHz (+/-0.4dB)と謳えるスペックに
まとめ
小型でDuo-β搭載のアンプ。A級アンプと思わせるその発熱ですが、その音はアイドル電流の大きさの下支えがあるしっかり、しかもゆったりした音です。
100Wのアンプにありがちな小さな音の粗さなど無縁のようです。
基板の状態も実用性、耐久性がオリジナルより更に改善され
スッキリとまとめました。
最後に、外見も清掃し、清潔感を
さらに進化したDuo-βアンプの完成です。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(三万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。