ナカミチの 比較的小型パワーアンプ PA-202が流れ着きました。
その中でも貴重なPA-202Sです。バイポーラ入力のしっとりとしたOpAmp muses8820で
孤高のPA-202S、ピアニシモのPA-202Sに仕上げてみたいと思います。
はじめに
スペックでPA-202をおさらいしてみます。
ダンピングファクタは、実は1000倍あり、SN比も110dBと、目を見張るスペック。
PA-202は40Wと大きくはありませんが、能率の良いスピーカと組み合わせれば、爆音を絞り出します。
また、超低歪で、うっとりとする音のツヤまでも表現します。
PA-202Sは、内部のコンデンサをグレードアップされたバージョンです。
外観
外観は３０年の年月を重ねたとが少し伺えます。
基板の状態もよく、メンテナンスをスムーズに行えそうです。
カスタム・メンテナンス
今回のカスタムは、多くのカスタムの実績をもとに行います。
RCAのコネクタは、重厚な削り出しのコネクタを採用。また、このコネクタは、テフロン製で、耐熱、耐久性、かつ挿抜の感触がとてもよいです。
もちろんpAmpはボーカルが響くバイポーラmuses8820を搭載、さらにピアニシモ仕様でPA-202Sを楽しむための、高調波対策仕様を施します。
カスタム確認（電源一次）
一次側は、低ESRと高分子、それにチップセラコンで
いつも通りに、しっかり仕上がっていることがわかります。
カスタム確認（二次電力用）
チョークコイルで変動、スパイクともに小さく優秀ですが
さらに大型のトロイダルコアのコイルを採用、かつ、最適なセラコンで最高の状態に仕上げています。
カスタム確認（二次電圧用）
標準ではスパイクが気になりますが
チップセラコンとトロイダルコイルの影響でスパイクをしっかり抑えます。
カスタム確認（OpAmp電源）
OpAmpの電源は、ディレイティングを倍以上にした、トランジスタ、抵抗、ダイオードを採用し、電圧も１６Vに変更しています。
高分子コンデンサを採用し、パスコンを追加することで、測定限界状態にしています。
出力確認
微小信号（1KHz)
１KHｚの基本波形を少し、拡大してノイズが大きく見えますが
高調波対策及び、GND接続のパラメータ変更によりスッキリです。
ピアニシモ仕様と呼べる状態なのがわかります。
周波数特性
周波数特性を確認します。
カップリングも高分子にし、低域から20kHzまでフラットに、超高域は、VRの補正コンデンサにWIMAを採用し、少し改善しているのがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。カーアンプでもここまでの実力で、当方のオーナの方の中には、ホームオーディオに使って楽しまれている方も数多くいらっしゃいます。
PA-202は最近とても貴重になってきており、その中でもSバージョンは、なかなか手に入りません。ご希望の方は、プロファイルのメールアドレスまで、お気軽にお寄せください。
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使用した測定器
DAC（D10）
測定用にはD10というDACを用いています。
現在は、後継機のD10Sがあります。
正弦波もとてもきれいです。
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版（３万円以下）でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。
