前回、圧巻ボディ HA2500の状態を確認しました。電源は、とても良好の状態ですが、出力のスパイクが少しきになります。
さて、いつもの高調波対策を施し、スパイクを抑え、出力のスパイクは、うまくきえるでしょうか。
おさらい
電源は、片チャンネルずつ独立しているプッシュプルスイッチング電源回路です。
よく配線をしらべてみると
じつは、入力や、出力がつながっていることがわかりました。
コントローラが単一なので、発振せず安定して電源供給ができるのですね。
カスタマイズ
さて、いつもの高調波対策を行ってみます。
ブラケット防錆処理
高調波対策の前に、腐食が見られた、固定ブラケットを防錆塗装施しました。
研磨後、下地処理、
その後シャシーブラックで仕上げました。
組み付けると、
これだけで音が良くなる感じがするから不思議です。
電源対策(一次側)
一次側の電源のスパイクは、低ESRのコンデンサ、高分子コンデンサ、容量アップをおこない
ほとんど観測できないレベルまで落ち着きました。
特に入力に、コンデンサが装着されていなかったため、チップセラコンがとても効果的でした。
二次側は、もともと小さなスパイクでしたが、出力への影響が観測されているので、慎重に対策してみました。
電源対策(二次側)
二次側は、もともと良好ですが、電流の変動がが大きいので、見た目のスパイク、高調波対策に加え、チョークコイルを装着をしてみます。
これによりノイズの低減と、尖塔電流の抑制が理論上行えます。
追加の改造は、普通は、基板の配線との兼ね合いで、難しいのですが、
きれいに装着することができました。
これにより、チップセラコン等での対策では取り切れなかったスパイクも
きっちり抑制することができました。
出力ノイズ確認
さて、電源のノイズ低減効果が、出力をどの程度改善できるたでしょうか。
スパイクがきっちりなくなっていることがわかります。
とても効果がありました。
ですが、少し定在波の様な発振がみられます。
どうもこの発振は、電源のノイズではなくて、プリアンプのノイズであることがわかってきました。
つづく
出力の高調波ノイズは、きちんと抑制できましたが、プリアンプのノイズが気になってきました。
プリアンプの電源は、とても良好で、ノイズの要因になるような箇所は、電源には見られません。
どうやら初段のOpAmpのゲインが高すぎ、発振していることがわかり、ゲインを調整することで、改善することが判明。
次回は、このゲインを調整し、最終仕上げを行ってみたいと思います。
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カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札を
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使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。