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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

モンスター カーアンプ SoundStream Da Vinci 修理カスタム

電源が入り動作確認をしたところ、4ch側のアンプへ入力すると、発振し、うまく動作しませんでしが、原因はプリアンプ基板を外したことが引き金でした。

今回は、パワーアンプの動作確認を行い、電源のレストア、高調波カスタマイズを行います。

おさらい

アンプ基板の電源は、問題なく動作確認ができましたが、出力を確認したところ、1-4ch側がうまく動きません。

 

アンプ不安定動作原因

色々調べていると、アンプ左側(1~4ch)の一部のGNDがつながっていないのがわかりました。配線をじっくりみてみると

 

カットされていることがわかりました。

本来は、X-Over基板がつながっているので

こんな感じになり、左右のGNDがつながります。

パターンカットの目的は、

GNDループの解消が目的だったと考えることができます。

早速GNDを接続すると、きちんとアンプ動作が確認できました。

初期状態

アンプ単体の出力状態を確認します。

出力状態(1~4ch)

出力状態(5~7ch)

チャネルごとに少し高調波レベルが異なります。

メンテナンス・カスタマイズ

アンプの状態を確認してゆくと、気になるところがあります。

修理

  • ネオン照明
     ネオン照明が付いていますが、オリジナルではなく別な電源ネオンが付いています。外部入力からダイレクトについています。
    これをLEDのネオン照明にして、オリジナルに近い仕様(音圧レベルで光る)にしてみたいと思います。
  • FAN
     入手状態のネオン照明の信号で回転するように変更が加えられていますが、
     うまく動きません。
     FANがベアリングタイプに交換して長寿命化。
     また、風量を抑えて風切り音を小さくします。
  • 配線
     基板同士をつなぐコネクタが圧接タイプで安定しません。
     触っているうちにはずれてしまいます。ケーブルも硬いものが使われおり、
     まとまりが良くないです。
  • 基板リワーク
     基板の改造ももう少し綺麗にできそうです。
FANとネオン

FANは、だいぶ酷使されているので、新品ベアリングタイプに交換

ネオンもLEDタイプにして、人形シルエットがしっかり浮き上がるようにしました。

OpAmp電源回路

OpAmpの電源電流をアップするリワークがほどこされていました。

電圧降下用の抵抗も容量アップし、綺麗に仕上げます。

ネオンフリック回路

ネオンを音量レベルで明るくなるような工夫が施されています。
基板は、サブパワーのみでしたが、リワークで、1chでも明るくなります。

そのメーカの改造は

ヒートシンクを曲げて、苦労が伺えます。

 

やはり、しっかり固定して、どんなリワークになっているか見える用に工夫してみました。

ヒートシンクも引き物のしっかりしたものを採用しました。

 

カスタマイズ

カスタマイズは、いつものピアニシモ仕様中心に行います。

  • 電源長寿命化
     高負荷の電解コンデンサは1万時間タイプの低ESRを採用。
     一次側は、一部高分子電解コンデンサを採用し、リップルを抑えます。
  • 高調波対策
     大型のチップセラコンを効果的に取り付けます。
  • OpAmpの電源改善
     電圧降下の抵抗のサイズアップ、高分子コンデンサを大元とプリアンプへ装着
  • OpAmpパスコン
     11個のOpAmpにパスコンを取り付けます。
     これにより相互干渉を減少し、音をクリアにします。

カスタマイズ確認

カスタマイズが正しく施工されているか、意図した効果を発揮しているかは、ヒアリングだけでは出来ません。

各施工箇所をそれぞれ確認します。

電源状態(一次側)

Da Vinciは、SoundStreamらしく、小型の電解コンデンサを数多く(15)装着して、超低ESR化しアンプの安定化、高調波ノイズを抑制しています。

容量もアップしつつ、高分子+チップセラコン装着し

変動を1/3程度に抑えました。

サブパワー側も同じ様に

カスタマイズ効果が確認できました。

二次側(1~4ch)

チョークコイルが各電源に装着されており良好でしたが

低ESRの電解とチップセラコンで抑えます。

二次側(5,6ch)

このチャネルも同じ様に

しっかりと抑えます。

二次側(7Ch)

サブウーファの電源を独立させています。

こちらもしっかりと改善効果が現れました。

出力状態

出力状態に高調波対策の効果が現れているかみてみます。

縦軸を拡大して確認しました。

しっかり改善していることがわかります。

 

かなり改善していることがわかります。

アンプ基板と周辺基板との接続

調べてゆくと、配線に疑問が残るところが見えてきました。

設計と異なる配線されていて、FANの電源基板が壊れてしまったようです。

どうも、ネオンを外付けに取り付けた際に配線を間違えてしまった様に見えます。

あるべき姿を考えてみると

こんな感じだと、スッキリします。

ネオンLEDになるので、

スッキリした配線にすることがでそうです。

つづく

今回このDa Vinciをメンテナンスして、いろいろなことが分かってきました。

モンスターアンプでしたが、やっと出口が見えてきました。最後に組み立てし、全貌がきっちりお届けしたいと思います。

 

 

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使用した測定器

使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ

廉価版(三万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。

FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。

波形貼り付けもPCにUSBで可能です。

奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。

  

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