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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

モンスター カーアンプ SoundStream Da Vinci 初期調査

SoundStreamのモンスター級アンプ Da Vinciの整備の機会に恵まれました。
桁違いのスペックから、どんな音を奏でてくれるのでしょうか。

まずは、状態確認から始めてみたいと思います。

はじめに

SoundStreamは、職人が一つずつ丁寧に作り上げているアンプです。

このアンプの大きさは、別格で、その外観からラックマウントを彷彿させます。

全部で7chを有するアンプ、トータル出力は、900Wにも及びます。

バックライトでDa Vinciの文字が桃色に浮き出る仕掛けもあります。

外観

大きな、メッキのDa Vinciのパネル

その巨大なパネルを取り外すと

巨大なヒートシンクとFAN、そしてネオン管(?)が見えてきます。

長くしっかり仕事をしてきた証でしょうか、多少ホコリが見えます。

アンプ基板

分解もその大きさで多少悩まされましたが、基板がその姿を現しました。

下側、大きな2つの端子台は、電源で、中央がリモート

左右には、それぞれ出力端子の配置になっています。

基本整備

まずは、長年働いてきた”誇り”をきれいにするところから始めます。

基板清掃

基板は、洗浄後、かるくブラッシング

端子も

スクリューを一つずつ外し、清掃し、軽く磨きます。

ヒートシンク清掃

ヒートシンクも取り外し後

洗浄します。

また、シャシーもしっかり洗浄して、完成まちの状態にしておきます。

抵抗大型化

通電すると、一部の抵抗の温度上昇がきになります。

まずは、抵抗の放熱を上げて、安定した評価ができる状態にしました。

電源状態

幸いにも電源は動作し、出力電圧も確認できましたので、リップル等を確認します。

DaVinciは、2系統の電源を装着しています。

100Wx4,200Wx2ブロック

一次側

機種によっては数Vに及ぶスパイクが見られることもありますが

200mV程度でとても優秀です。比較的小型の電解コンデンサを15個採用している効果です。

二次側

コイルが装着させていますので

多少スパイクがありますが30mVでとても優秀です。

400W x1

サブパワー側の状態です。

一次側

電力が先のブロックより小さめですので

変動が小さいです。

二次側

同じ様に二次側も

同等ですね。

測定準備

大掛かりなアンプなので、測定にも準備が必要です。

このDaVinciは、パワーアンプとプリアンプの構成になります。

接続は、二種類のケーブルで、接続しています。

それぞれ、パワーアンプへの入力の信号名が記載がありますので、ここにLineレベルを接続できる治具を作ってみます。

コネクタの差し替えで、2chをそれぞれのパワーアンプの入力に接続できます。

つづく

基本波形を測定してみようと、出力に負荷抵抗を取り付けると電源電流が激増(8A Over)になります。

出力電圧を測定してみると16VのDCが4ch全てに出ていることがわかりました。

かなり難題ですが、この原因を取り除かない限り測定が出来ませんので、調査開始です。

 

 

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使用した測定器

使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ

廉価版(三万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。

FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。

波形貼り付けもPCにUSBで可能です。

奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。

  

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