TP-1200が流れ着きました。バイブレーションアイソレーションシステムのヘッドユニットで、革新的な存在感があります。現代においても、十分通用するそのユニットを末永く使えるように、カスタム・メンテナンスしたいと思います。
はじめに
TP-1200は、ヘッドユニットとプリアンプユニットの2つの構成です。
プリアンプユニットは、リモートのボリュームやトーンコントロール、バランスが内蔵されているので、パワーアンプの近傍に配置し、CD等の出力をダイレクトにパワーアンプへ供給する構成です。
今回は、コントロールユニット側をメンテナンスします。
測定環境
いつもの測定環境になります。
標準AUXレベル
TP-1200は優秀ですので、問題ないことを確認しておきます。
微小信号(-40dB)
測定が厳しいのですが、約20mVのレベルの波形の確認をします。
微小波形(AUX1)
すこし波形が太くなっている感じですが、このレベルでも50dBのSN比は確保しています。
微小信号(AUX2)
ほとんどAUXのチャネルでの違いは、観測できません。
カスタマイズ
カスタマイズは、音への影響が少ない内容で行います。
- 電源コンデンサ交換
低ESRや高分子コンデンサを使って対策します - カップリング
カップリングの電解コンデンサ劣化が想定されるので、同等品(耐圧はアップ)と交換します - OpAmpパスコン追加
チップのOpAmpにパスコンをつけるので、とても手間ですが、これが出力のノイズ低減に効果があります。
波形比較(AUX1)
波形が細くなっているのがわかると思います。
FFTから、SNもわずかですが、良くなっているのがわかります。
波形比較(AUX2)
AUX2も同じように改善しているのがわかります。
つづく
ヘッドユニットには、携帯等を接続して、聞く場合があります。インピーダンスを一旦Lineレベルに変更するのは、効果的です。
さて、次はプリアンプユニットをメンテナンスします。
こちらは、DC/DCが入っていますので、いつものように丁寧にメンテナンスしたいと思います。
ナカミチ TP-1200 (プリアンプ)カスタム・メンテナンス - pp audio blog
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