前回パッシブでの2Way化を行いましたが、ドアのバス スピーカをフルレンジで対応している為により、中高域の定位がはっきりしませんでした。
先日メンテナンスしたKENWOODのアンプには、LOW Passフィルタがついているので、ハイカットが効果的になるかと思い、試してみたいと思います。
さてうまくゆくでしょうか。
それぞれの特性
それぞれのスピーカを単体で鳴らしたときのf特を測定して、どの程度高域が漏れているか確認してみます。
Mid High(SGX-TD5)
意外ときれいな中高域です。少し2kで落ち込み4kで持ち上がっているのが少し高域がきつく聞こえる理由でしょうか。
フロントドアスピーカ (TS-C017A)
フルレンジのTS-C-17Aの裸特性をまず測定してみました。
8k程度までは、再生できることがわかります。
フロントドアスピーカ (Low Pass)
やはり2kまでは、確実に漏れています。
実際に聞くと10k以上も聞こえてきます。
パッシブ構成
そのまま、パッシブ構成のf特を測定してみます。
128Hzや、1.8kHzに幾分ディップがありますが、十分な特性と見えます。
定位が窓に広がればこれでも良いのですが、低域のパワーが物足りません。やはり3.3mHのコイルが直接入っていしまっている為でしょうか。
ドアスピーカ(Bass Amp化)
先日メンテナンスしたKENWOODのアンプのHigh Level入力とLow Passを利用してみました。
まだ、リアスピーカは、未接続です。
評価状態は
(左下は、パッシブのコイルです。ワンタッチで交換できるように、コネクタ化しています。)
ドアスピーカ(Bass Amp化)のみ
+10dB程度ブーストしてる感じになっています。
20Hzからもりもり低域が出てきました。やはり、外付けとコイルを削除したのが効いているようです。
じつは、1k以上は、聞こえないのですが、Bass Boostが大きいせいか共振による高域がピークで拾ってしまいました。
BassAnp+Mid High
まずは、単純につなげただけで測定。(Bassは、少しおとしています。)
これでも、低域が少し大きめですが、聞いていて高域の繋がりがよくなりフロントガラスにボーカルが浮き上がってきました。
イコライジング
以前から気になっている128Hzの落ち込みと、高域が少しきついのを直してみたいと思います。
かなり極端なイコライジングにみえますね。
パラメトリックイコライザ、かつ7バンドでの限界を感じます。内蔵DSPの能力の限界でパラメトリックになっているのでしょうか。
これだけ変えるとさぞf特もびっくりするように変わると思われますが、以前教わった方法で、近接する周波数のゲインを極端に変えるのが落ち込み等の補正に効果的であると。
どうでしょうか。
イコライジングの測定
少し高域を抑えていますが、フラットになっています。まだ5kHzを落としたいところですが、聞いていてうるささが無いので、当面この状態で使ってみたいと思います。
まとめ
純正のナビを利用してどこまでできるか心配でしたが、Bass Ampを使うことで、低域は、パワフルに、低域の負荷がなくなったためか、高域も歪が少なくなり、音楽が聞ける状態になりました。
聞いていると、高域が少しずつきれいになってきました。パッシブのコンデンサがエージングされたのでしょうか。面白いです。
このBass Amp追加により、かなり音がグレードアップしたと思います。
純正ナビで、ここまでの音がでればよいのでは。
いかがでしたでしょうか。純正ナビで音を良くしたい方のヒントになったのではと思っています。
これ以上求める方は、ヘッドユニットを追加する方が合理的と考えます。当方も、隠れヘッドユニットプランを温めて、またご紹介してみたいと思います。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札、ご検討ください。