ロックフォードのパワーアンプ・メンテナンスの二回目です。
電源の基本メンテナンスが終わりましたが、さて、出力のノイズに改善効果はあらわれているでしょうか。さらなる改善余地はあるでしょうか。
はじめに
前回、電源の基本的なメンテナンスを行い、リップルノイズの低減効果は確認できました。早速、出力の状態を確認してみたいと思います。
多少の効果はある模様ですが、相変わらずスパイクノイズが左右でことなり、左側が大きいのは、修復できていません。調査、対策が必要ですね。
出力フィルタ
アンプの出力には、スナバ回路が装着されています。
確認すると、0.1uFのセラコンがついているようですが、左右の容量が違うようです。
高分子フィルム(コガネムシ色)に念の為交換。
しかしながら、出力状態には、劇的な変化はありませんでした。
電源対策
電源回路見直し
もう一度電源を見直すと、どうやら、このアンプも電力と電圧の2系統ありました。
二次電源(電圧用)
状態を確認してみると。
0.6V程度の尖塔電圧があります。
電解コンデンサを交換しても、効果がありませんでした。セラコン追加も、意味がなく
OSコンの追加で、
大きな起伏は、なくなり、高調波だけ残りました。
ここまでくれば、後は、セラコン追加で対応で
当初の1/5の100mV程度になりました。
出力波形確認(電圧用電源対策効果)
出力電圧には、効果が現れるでしょうか。
かなり改善してきました。でもヒゲノイズは、相変わらず残っています。
OpAmp電源
中央のコンデンサは、容量が小さい(10uF)だったので、カップリングかと思ったのですが、これがOpAmpの電源でした。
あまり、大きなノイズは無いのですが、OSコンに変更すると。。
だいぶ良くなってきました。ただし、電源の接続が細めで、OpAmpの電源端子そのものは、左右で大きく違っています。
つづく
どうやら、左側のOpAmpの一つがおかしそうです。電源元リップルではなくて、OpAmpが発振気味になっていそうです。電源にパスコンを追加しても、リップルが100mV程度あり、大きすぎます。
現在、二次側の大きなコンデンサの入荷待ちですので、その交換と、代替品のOpAmpに交換して、確認して、メンテナンスを仕上げたいと思います。
一週間後、再開予定ですので、また、お尋ねください。
前回の整備録は、下記まで
RockFord punch 250m2 整備録① - pp audio blog
同じロックフォードの100aのレポートは、下記リンクよりご覧いただけます。
RockFord punch 100a II メンテナンス 整備録 - pp audio blog
ご希望の方は
当方のブログを見ていただいた方で、同様のアンプを聞いてみた方、オークションで、カスタムしたアンプを出品していることがございます。数はとても少ないので、幸運にも遭遇された場合は、ご検討お願いします。
もちろん、メンテナンスのご依頼もお待ちしております。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。