PA-30xシリーズで、唯一紹介していなかったのがPA-301です。
PA-304やPA-302と同じ様に電源ノイズを測定しながら、カスタムしてみました。
特徴
このPA-301は、1chでサブウーファや、モノラルアンプ構成でシステムを構築したい人向けに設計されていると見て良いと思います。
モノラルなのですが、4Ωのウーファを並列に接続できるように2Ω駆動できます。
これにより、出力が320Wと大きくなります。
カスタム後の写真です。他のPA-302、304と比べると、アンプ基板に余裕があります。
電源基板のRaw Cardは、ほぼ、PA-302と同じです。
PA-30xシリーズ出力容量一覧
PA-30xシリーズの出力容量を一覧でまとめてみました。
同じボディサイズですが、容量が微妙に違っています。
PA-304は、4ch装着しているので、アンプ部分にスペースが少なくなく、電力用電解コンデンサが省略されています。ブリッジで使用して、2chで使われる方、ご注意ください。
一次電源改善
これまでと同じですので、少し省略してご紹介します。
一次側のリップルが5Vから500mVと約1/10にすることができました。
サブウーファに使う場合は、高域ノイズは、耳につきにくいですが、駆動能力をあげていることになりますので、意味が十分にあると考えます。
二次電源改善
二次電源もこれまでと同じ様に改善してみました。
OpAmp電源
PA-301,302,304のOpAmp電源は、ツェナーダイオードを用いた比較的シンプルな回路になっています。
電力が少ないので、パスコン等も省略されています。
この様に、電源ラインが末端で高周波で見て、開放状態にすると、電源が不安定になります。オシロスコープで観測すると、細か高周波が乗っているのがわかります。
OpAmp電源 終端パスコン効果
おまじないで、パスコンをつけると、FFTの状態は、格段に良くなります。
これは、OpAmpの電源ラインのインピーダンスが比較的い為で、パスコンをつけると終端になり、高調波ノイズが激減します。
配線の末端に取り付けるのがポイントになります。
これら、このチョットしたことの積み重ねが、最終的なアンプの音を左右しますので。
まとめ
今回は、これまでPA-302,PA-304の電源カスタムを行ってきた派生版ですので、OpAmpの電源をクローズアップして綴ってみました。OpAmpをたくさん使われる方の、ご参考になると嬉しいです。
また、一覧表を元に、ナカミチアンプを選ぶ場合のご参考に、して頂ければ嬉しいです。
いつものように、オークションに当方で電源ノイズ極小カスタムしたアンプが出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。
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