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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

ナカミチ PA-300II メンテナンス 物理的状態

ナカミチのアンプの中でも、元祖に近いモデルPA-300IIが2台流れてきました。

PA-300IIは、Low Cutの入力がついた2chモデルで、回路構成がカップリングなしのストレートアンプ。その音は、後継機とは一味違い、多くのファンを、魅了し続けています。

今回のPA-300IIも幾分安定しないとのこと、原因及び、きちんと治すことができるでしょうか。
今回は、物理的状態を確認して、通電できるまでをお届けします。

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 はじめに

2台ともとても状態が良いです。大事にされてきた証拠ですね。

外観#1

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外観#2

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内部状態#1

通電前に内部を確認します。もし、問題を抱えていて通電してしまうと、損傷が広がることがあり、それだけは、避けたいので。

この機体は、音がなるという条件で購入されたと伺っています。

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内部の状態は、良さそうです。通電できそうです。

内部状態#2

こちらは、音が、歪んでしまうとのことでした。

同じように#2もフタを開けてみると。

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なにやら、黒いシミがあります。裏蓋にも塗装が剥がれています。

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どうやら、圧力がかかって、絶縁シートを破って、ショートした様です。

また絶縁シートが水で濡れてでしょうか、少し波打っているのも分かります。
これは、車の雨漏りの可能性もあります。

絶縁シートを裏返すと

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沢山、ショートした箇所が残っています。回路に大きなダメージが、ないと良いのですが。

基板状態(#2)

基板も状態を確かめると、コンデンサの液漏れが見えます。

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ここは、いつも液漏れしやすい箇所です。

基板修正

まずは、かるく洗浄、部品を外して、基板のパターンの状態を確認します。

幸いパターンは、使える状態でしたので、

  1. 洗浄
  2. 研磨
  3. レジスト

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これでやっと、部品が装着できるようになりました。

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つづく

 絶縁シートの損傷によるショートが確認できたので、音が歪む等の要因の原因か、通電して次回、確かめてゆきたいと思います。

 

 

今までのPA-300IIの驚異のf特等も下記リンクよりご覧になれます。

PA-300 カテゴリーの記事一覧 - pp audio blog

PA-300の魅力が、感じられるかもしれません。

 

 

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