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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

Nakamichi PA-202 メンテナンス レポート

コンパクトで、Mid-Highと組み合わせたくなる、ナカミチ PA-202のメンテナンスレポートです。

オーナ様より、ノイズをとってほしいとの要望により、メンテナンス、カスタマイズを行います。

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 はじめに

 PA-202は、一枚基板ですが、きちんと電源とアンプを分けてあるPA-302に引けを取らない性能のアンプです。きちんと、SN比を確保するメンテナンスをしたいと思います。

外観

いつもはじめに、ターミナルを磨き上げます。

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これが一番音が良くなる(?)気持ちになりますし、後の動作確認のときに接触不良を防ぐことができ余す。

電源確認

確認環境

いつもの確認環境です。

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電源ブロック図

おさらいですが、PA-202の電源ブロック略図になります。

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入力電源ノイズ

入力にノイズがモレルことがあります。

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きちんと、予定通り対策されています。

一次側

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一次側もスッキリです。

二次側(電力)

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電力は、レベルの低下よりも高調波を抑える効果が顕著に確認できます。

二次側(電圧)

電圧は、後段にTrがありますが、スパイクは、貫通しやすいので、

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きっちりおさえておきます。

SN比

-60dBの1kHz時の信号と、高調波の比率で計算します。

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-60dBの信号で50dB以上のSN比があります。トータル110dBは、確保できることになります。

f特

今回は、ノイズ対策のみですので、PA-202の実力そのままになります。

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かまぼこのきれいな特性です。高域も20kで、-0.4dB以下。
超高域を無理に追求せず、ナカミチのそのままの特性が楽しめます。

ノイズにも強くなりますので、システムとのマッチングがとても楽です。

実装状態

実装は、すごく、地味です。

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半田面側に高調波対策が施されていますので、部品面は、とても地味です。

まとめ

PA-202は、一枚基板なのでとてもメンテナンスしやすい構造で、一般のカーオーディオでしたなら、万能では無いかと思います。

あまり、スペックにこだわらず、ナカミチオリジナルらしい音を求める方には、ピッタリのメンテナンス、カスタマイズでは、無いでしょうか。

 

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