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オーディオと電源回路 ピアニシモを聞くために

D級アンプ 特徴測定(Lepai LP-2020A+)

前回に続いて、少し細かい特徴を測定してみたいと思います。

特に矩形波が出力が大きい場合と小さい場合でちがっていたので、それを探ってみたいと思います。

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(ご注意:本測定データは、個人測定になり、実際のアンプの特性と異なる場合があります。あくまでも参考データとして、閲覧お願いいたします。)

 

特徴測定

特徴として、最大出力近辺の挙動や、微小信号時の状態を確認したいと思います。

 

無信号時ノイズ

少し意地悪ですが、無信号時のノイズを拡大して測定してみました。

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これを拡大すると

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870kの正弦波が出てきました。45mV程度あります。また、ゆらぎがあります。
DACでないので、ジッタは、サンプリングと出力との時間差がなければ、大きな影響はないとも考えられ、また、CR発振ゆえの現象が観測できたのではと考えています。

正弦波検証

微小信号

小さな信号時、サンプリングの高調波でわからなくなる手前を測定してみました。

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限界出力調査

限界出力はどの程度か、また、歪み始めるとどんな挙動を示すか見てみたいと思います。

正弦波限界

歪み始めるギリギリのところです。

 

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 5.5Vですので、8Ωですので3W強というところでしょうか。電源の問題かもしれません。4Ωでも6W強となります。少し小さい様です。

正弦波(限界間際)

少し出力を上げてみると

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頂点のところが発振しているように見えます。

正弦波(クリップ)

さらに上げると

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クリップします。DC10Vできっちりクリップします。

限界付近で発振があるものの、致し方ないでしょう。

S/N比計算

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信号が60mVで、周囲のノイズが-30dBですので、10^(30/20)=30ですのでノイズは2mVの計算。

信号の最大が6Vですから20*log10(6000/2)=70dB程度になります。

 

矩形波特性

矩形波を測定してみます。徐々に大きくしてみます。

矩形波 (1V)

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オーバー/アンダーシュートありますが、矩形です。

矩形波 (2.5V)

少し上げてみます。

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平らな部分に段が見られはじめました。

矩形波(5V)

5Vまで持ってゆくと、

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 段が更に大きく。

矩形波限界 (6.8V)

クリップ限界では、

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だいぶ台形になっているのが分かります。

矩形波限界超 (8V)

きついですが、8Vまで上げると

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だいぶ発振が見られます。

矩形波微小時 (約100mV)

概ね100mVに合わせてみました。

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高調波がおおきいのすが、それを除けば100mVの矩形波です。

 

つづく

本アンプの特徴を探るべく少し変わった測定をしてみました。矩形波は、そのアンプの特徴を測定するのにかなり有効で、レベルにより、矩形波の形が変化するのが分かりました。レベルが高いと低域が出にくくなる現象が矩形波の観測で捉えられたと思います。

流石に、高調波は、聞こえないとはいえ、もう少し抑えたいと思います。

次回は、ハイカット等を調整できるか、試してみたいと思います。お楽しみに。

 

 

 

  

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