Furi HA2500が流れ着きました。そのサイズ、長さが60cm以上、重さ7kgのヘビー級 アメリカンサウンドアンプです。
最初にどんな素性を持っているか確認してみたいと思います。
はじめに
当方もFuri(フーリー)は初めてです。その圧巻のサイズ。
スペックを探すことが出来ましたので、一覧表へ追記してみました。
出力は、125Wですが、1Ωまでドライブできるので、ブリッジで500W絞り出せます。
トップカバーに記載ある
High Current Class ”A" Amprifire
は伊達ではないです。(Class Aは、A級アンプのことではなく、AB級でしょうか。)
とにかく長いアンプに、ずらりと並んだ出力トランジスタ。10個ずつ合計20個の出力トランジスタが並んでいるのは、圧巻です。
パネル面
入出力パネルの操作は、ゲイン と バスブースト。
とてもシンプルな仕様で、使いやすそうです。
基板構成
一見60cmの長い基板かと思いましたが、
しっかり分離しています。きちんと考えられています。
(基板は、約1mx1m の定尺から面付しているので、大きな基板は、取数が悪く、かつ歩留まりも悪く、コスト高になります。)
それでも大きな基板です。
出力確認
早速、スピーカ出力を確認してみます。
周波数特性
周波数特性を-50dB 約600mVrmsで測定してみました。
かまぼこでとても素直な特性です。
微小信号(-80dB)
-80dBの微小信号を観測します。
ゲインが大きいので、20mVrms 程度あります。少しスパイクが確認できます。
電源状態
さて、電源の状態の確認に進みます。
このHA2500の電源は、左右独立の回路構成です。
方チャンネルの回路は、
通常のプッシュプル回路。
これを2つ装着しています。
とても贅沢な作りになっています。
一次側
入力側と一次側のノイズを確認します。
一次側は300mV以下ととても良好です。入力側は、少し大きめでしょうか。
一次側より大きいのが少し不思議です。高調波対策時に解析してみたいと思います。
二次側
二次側は、アンプ基板側で測定してみました。
基板間の電力供給を渡り基板で接続していますので、リップルが抑えられています。
100mV以下で良好です。この値であれば、出力へのリップル伝搬ももう少し小さくても良さそうです。そのあたりも解析できるとよいのですが。
つづく
大きなボディに装着されている細長い基板は、実は別基板で、電力の供給と数本の制御系を渡り基板で接続しています。その効果でスイッチング電源のノイズの伝搬を抑制する設計になっています。
まずは、一次電源のノイズの詳細を解析して、高調波対策に進んでみたいと思います。
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使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。