憧れのナカミチ カーステ用プリアンプCA-101が巡ってきました。
ヘッドユニットをプリアンプ、セレクターとしてつかわれるより、アンプに近い位置でプリアンプ、セレクターを配置できるこだわったコンセプトの製品です。
オーナー様より、調子の悪い入力があるとのことで、当方にドッグ入となりました。
さて、その実力と、病状をまず、調査してみたいと思います。
はじめに
CA-101は、3つのLine入力CD、AUX1、及びAUX2と、ダイレクト入力 TDが備わっています。
外観(コントローラ)
コントローラは、通常のヘッドユニットの半分のサイズでしょうか。コンパクトにまとまっています。
左から
- ボリューム
フロント/リアのバランスは、ボリュームの根本に外周にあるツマミで調整できます。 - バランス
L/Rのバランス - Tone(On/Off)
Toneが有効なときに赤くLEDが点灯 - Low,Mid.High
3バンドのトーンコントロール
シンプルで使いやすいです。 - セレクタ
CD、AUX1,AUX2、TDの44つから切り替えます。
Line入力は、左のボリュームでレベルコントロールして使います。TDは、ダイレクト入力なので、ボリュームコントロールをパスしています。
この意味は、後で、説明する、f特を測定して明確になりました。
プリアンプ本体
操作ユニットとの接続のコネクタが2つと、Lineレベルの入出力があります。
測定
さて、まず音を聞いて、入力の不具合があるとのことですが、一応全部音は出るようです。真相は、測定でわかるのでしょうか....
ダイレクト入力(フロント出力)
はじめに、小さな音からダイレクト入力(TD)を確認してみました。
なぜ、小さな音を?と思われる方も、いらっしゃると思いますが、微小な音を確認すれば、ほとんどの問題は、見つけられるからです。
ほとんどノイズが無く、キレイです。
さすがです。
ダイレクト入力(リア出力)
フロントとの大きな違いは、確認できません。良好です。
CD入力
CDもダイレクトとの大きな違いは観測できません。良好です。
AUX1
AUXはどうでしょうか。
いきなりすごい状態です。これが、音がおかしい現象ですね。
AUX2
同じAUXですが、少し違うようです。
ノイズは、見られますが、まだAUX1より状態が良さそうです。
それでも、ノイズは、はっきりと観測できます。
-20dB 1kHz
1kHzの-20dB(DAC出力 200mV)の波形です。
よく見るとノイズで、波形が太くなっているのが分かります。
音を聞いていてわかる、現象です。
拡大比較してみると
AUX1が大きい原因は、何でしょうか。症状から、リレーの接点不良だと思ったのですが、左右の差もありませんので、OpAmpの電源系かもしれません。
CDは、良好なのにAUX1,2に問題が出る現象の原因の想定は、難しいです。
周波数特性
周波数特性を、確認してみました。
ダイレクト入力は、フラットです。OpAmpも介していないのかもしれません。
CDは、カップリングが入っていそうな特性です。
つづく
今回は、外から見える性能を確認してみました。AUXに問題があるのは、確認できましたが、電源等の劣化で、ノイズが出ているのでしょうか。ダイレクトが、本当にリレー等で、直接出力につながっているのであれば、電源修理等の、今までの方法で対応できそうですが。
近日に、内部を開けて、また報告してみたいと思います。おたのしみに
・続編
ノイズの原因が判明。その意外な原因とは。
カスタムナカミチアンプ
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