4chから6chまで対応できるマチルアンプです。
残念ながら、音がでないとのこと。
音の出ない原因は、見つけられるでしょうか。
また、音が出るようになるでしょうか?
はじめに
A-4800は、200W x2ch+140W x4ch いたれりつくせりの仕様です。
カーオーディオで、4ch+サブウーファでも、マルチアンプ2Way+サブウーファでも、存分に使えます。
逆に、使いこなせるか、ユーザの腕試しをアンプにされそうな仕様ですね。
外観
出力の割には、30cmx35cmのサイズ。魅力的ですね。
少し、メンテナンスが必要な状態ですね。
底板
銅メッキされているこだわりの底板ですが、少し腐食しやすいデメリットがあります。
それよりも、底板を外したら、曲がっています。
基板もそのダメージを少なからず受けていました。
少し厄介ですね。
冷却FAN
小さいサイズで大きな出力を絞り出すには、放熱対策が必要です。
このアンプには、冷却FANがついています。
残念ながら、樹脂製のFANの為、羽が数枚欠落してしまっています。
ざんねんながら、交換が必要です。
基板状態
内部の基板の状態を確認してみます。
冷却FANがついているアンプは、どうしてもホコリが蓄積してしまいますので、かるく洗浄し、状態を確認してみました。
少し液漏れが見られましたが、大きなダメージは、部品面には、なさそうです。
基板(Raw Card)
背面パネルにダメージがあり、残念ながら基板にもダメージが見られました。
よく見ると銅箔の配線が切れています。
中央にも
20箇所以上あるでしょうか。
基板補修
切れた銅箔の配線は、保護膜(レジスト)を剥離し、少し研磨します。
配線の亀裂が、大きくないので、半田で補修します。
電源復旧
劣化していた、電源のコンデンサを交換して、復旧を試みます。
基板の銅箔配線を何度か見直して、アンプが動作するように...
4chは、動くようになりました。
2chは、音が出ません。
リレー交換
出力段nリレーが接触不良が原因であることがわかりました。
予め準備しておいた、リレーが役に立ちました。
交換して、なんとか、無事に復旧。助かりました。
出力確認
早速、特性を確認しました。
出力波形
少しチャネルごとにノイズのレベルに差があります。
高調波対策で、改善してみたいと思います。
周波数特性
周波数特性を確認してみました。。
とても良い特性です。
つづく
6ch動くようになり、カスタム・メンテナンスを行う準備ができました。
電源は、2回路独立になっています。少し時間がかかりそうですがじっくり解析、カスタマイズしてみたいと思います。
カスタムナカミチアンプ
オークションに当方が電源ノイズ極小カスタムしたアンプを出品していることがあります。数が少ないので、遭遇された場合は、お早めのご入札お願いします。
使用した測定器
使用している測定器は、SDS1102というデジタル・オシロスコープ。
廉価版(3万円以下)でオーディオの帯域では十分な能力を有しています。
FFTを駆使すれば、ノイズや、歪の傾向も見ることができます。
波形貼り付けもPCにUSBで可能です。
奥行きがとても薄いので、机の上に常備しています。