PA-300をメンテナンスしていますが、満足のゆく結果にはなっていません。
さて、初期モデル、信号ラインフルディスクリートアンプは、うまく蘇らせることができるでしょうか。
一次側改善
一次側の改善経過です。
一次側 改善(1st)
前回までの改善状態を振り返ってみます。電解コンデンサを7倍近くにしたのにリップルが少し悪くなっています。
いろいろ確認したところ、パターン強化の配線の接続が悪さしていた模様です。
また、調整電圧がかなり、高めになっていることが分かりました。
一次側 3d
パターン強化にケーブルを浸かっていますが、少し細いので、銅線にて強化してみました。
標準のマイナーチェンジ程度のリワークで行うことができました。
効果は
ほぼ、同等程度になりました。
(電圧を正規に合わせて同等ですので、成果ありです。)
一次側 高調波対策
ここで、高調波を少しだけ抑えたいので、トランスの足にビーズ、
電解コンデンサ近傍にセラコンを一つだけつけました。
300mV以下になり、高調波も抑えられ、よくなりました。
(正規の電圧にすれば、標準のリップルは、もっと大きいことが分かりました。)
二次側対策
やっと、一次側がおちついたので、二次側も対応してみます。
二次電力用電源
二次の電力用電源の対策は、ビーズコアとセラコン(10uF)にて行いました。
100mV Overしていたのを、50mV程度に抑えることができました。
二次電圧用電源
電圧用は、コンデンサも小さく、少し難しかったです。
トランスの出力にビーズコアをつけたのが大きく効果がりました。
これでも良いのですが、リップル電圧より高調波が気になりますので、セラコンを追加
少しP-Pは、悪くなりましたが、高調波の改善がかなり見られましたので、この状態とします。
ボディーワーク
安定した放熱も重要です。ヒートシンクのグリスは、安定性とメンテナンス性でお取りますので、扱いやすく、伝熱特性の安定している、伝熱シートを使いました。
外見を整えて、やっとできあがりました。
30年以上まえのアンプとは、思えない状態のよい品でした。
シリアル番号が、アルミの銘版。歴史を感じます。
まとめ
実は、今回、電源のスイッチングの安定化に苦労し、かなり時間がかかってしまいました。スイッチングを安定させるために、設計より少し高めの電圧にして、無理に安定させていたのが、分かりました。正規の電圧にすると、ノイズの影響を受け、安定させるのに、コントローラ周辺のノイズ対策を、数箇所行いました。
その対策は、また、別の機会に綴ってみたいと思います。
オークションでPA-300を出品することがございます。チエックいただけると幸いです。
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